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第147話合コン⑤浮気の定義(拓真)

合コン部屋に戻ると由香里のゲ-ムの成果なのか、あっちこっちでカップルが出来上がっていた。 肩に手を掛け話してたり.凭れていたり.キスしてるカップルもいた。 確かに、この状況じゃあ居られないと言って出て来た由香里の気持ちも解る。 目的の人の前に行き 「先輩、悪いんですけど。由香里の事、送ってもらえませんか?」 俺の突然の話に先輩は隣の女をチラッと見て 「えっ、良いけど…」 迷っていそうな先輩の耳元で、内緒話をする。 「先輩、前に2人相手したって自慢してたじゃないですか。どうも由香里の奴、この雰囲気でやる気満々みたいなんですが皆んなカップルなちゃって相手居ないらしいんで。先輩なら3P余裕でしょ?」 少し挑発して話す。 「俺はOKなんだけど……。聞いてみるわ」 隣の女の子の耳元で話すと女は赤くなり「由香里なら」と言ったのが聞こえた。 「良いぜ。由香里ちゃんとなら3P.OKだって。こんな機会無いからやってみたいらしい。俺は全然OK」 俺達の話を黙って、後ろで聞いていた由香里を先輩に押し付け 「じゃあ、先輩宜しくお願いします。由香里、今日はありがとう。俺からのプレゼントだ。先輩はテクもタフさもあるから。ま、楽しめ」 由香里に話すと直ぐに状況を察して楽しむ事にしたようだ。 先輩と女の子に「こんな体験、早々出来ないんだから皆んなで、楽しみましょ」 割り切りが早く助かる。 由香里は先輩に押し付けたし、もういいだろう。 「会計も済ませてます。後、10分位で店出なきゃいけないんで、2次会は必要無いでしょから、男性は女性を送って行って下さい。連絡先交換する方は忘れずして下さいね。じゃあ、後は宜しく。俺、先、出ますんで」 話す事を話、引き止められ無い内に店を出て駅に向かった。 丁度良く電車が来て飛び乗った。 「ふう、やっと解放された」 疎らな車内で呟く。 それにしても上手くいった合コンだったな、カップル率100%なんて早々無い。 あの盛り上がったゲ-ムと由香里の手腕だな。 あれなら自然にボディタッチが増え、そういう雰囲気になるのは当たり前か、それにしても良く出来た合コンに持って来いのゲ-ムで感心する。 そう言えば、あのゲームで由香里のデカパイに顔を埋めたんだった。 久しぶりの女の胸に触れて、凄え柔らかくって驚いた いつ振りだろう? 和希と付き合い始めて触って無いから、もう半年は触って無い。 この前、由香里のデカパイ見た時は何も感じ無かったが、触ると久しぶりで少しドキドキした自分がいたからこそ、あの雰囲気はヤバイと思った。 その追い討ちを掛けるように、由香里からのアプローチにナイスボディとセックスも中々良かったと思い出し、由香里なら後腐れ無く遊べると一瞬考えた。 だか、由香里に同じ女とはしないと何度も言っていた、今更、撤回するのも悔しかった。 その時、和希の顔が浮かびそう言えば今日、不安にさせ無いように、1次会で帰るという意思表示で、和希を部屋に待たせていたのを思い出した。 良かったぁ。 和希を部屋に待たせておいて、由香里じゃあ無いが、あの雰囲気に当てられる所だった、ヤバかった。 あんまりの由香里の執念さと可愛そうになり、先輩が前に女2人を相手にやったと自慢してたのを思い出し由香里を押し付けた。 先輩の相手の女も、かなり酔ってたのかノリの良い子で助かった。 先輩は3P出来るし、由香里は性欲解消し、女は新しい経験できて、其々の思惑が合致して良かった。 一瞬でも由香里と……。と思った事は浮気に入るのだろうか?イヤ、酒とあの雰囲気がいけないんだ。 そう言えば由香里に不意打ちのキスされたな。 あれはキスって言うより、ぶつかった様なもんだ。 キスのカウントには入らないと考え、浮気では無いと思った。 浮気ってどこから浮気なんだろう。 キス?挿れなきゃセ-フ?それとも2人で会うのも駄目? 今までは性欲処理の為に誘われたらやる遊びで浅い関係しかしてこなかったから考えた事も無かった。 揺れる電車の中、浮気の定義を考え、部屋で待ち侘びてるだろう和希の元に帰る。

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