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第167話 プレゼント(拓真)
朝、目を覚ますと腕の中で、和希は幸せそうにス-ス-と寝息を立てて寝ていた。
昨日はドイツ村でも周りを気にせずにイチャイチャ出来たし、セックスしてからもイチャイチャして楽しかったなぁ。
幸せそうな顔で寝てる、可愛い。
ジッと眺めていたら、気配を感じたのか?
「ん…ん~ん」
目を擦る仕草が子供みたいだ。
「おはよ」
声を掛けるとまだ覚醒してないのか?少し驚いた顔した後にフニャ~と笑い。
「おはよ。拓真、早いね」
笑い顔が可愛すぎて、少し笑ってしまう。
「ああ、今、起きた所だ」
「そうなの?暖かいからベットから出れないね」
「今日はベットから出ないで1日いるか?セックス三昧だな」
「もう、そうじゃ無くってイチャイチャしたいって事」
プクって膨れる頬を突っつき。
「解ってるって。冗談、冗談」くっくっくっ…
「もう、拓真は冗談じゃないからなぁ」
そんな朝からイチャついてると和希のお腹がぐ~と鳴る。
「わっ、恥ずかしい。お腹空いたぁ。何か作るね。簡単で良いよね?出来たら呼ぶから」
ベットを抜け出し、下に脱いでいた服を掻き集め身につけて、キッチンに向かっていく。
「朝から騒がしいな。でも、1日が楽しくなりそうな、そんな朝だな」
やっぱり和希と居る時が1番リラックス出来る。
和希がいるだけで気分が上がる。
朝から騒がしいのなんて、他の奴らならマジ勘弁だけど……和希なら、それも癒されるから不思議だ。
「拓真、出来たよぉ。起きれる?」
隣の部屋から呼ばれ「おう、今行く」
テ-ブルには、簡単に食パンとコ-ヒ-.スクランブルエッグが出来ていた。
「美味そう。いただきます」
「簡単なもので悪いんだけど。食パンは、まだあるからね」
「朝は軽くして昼どっか出かけるか?まだ、車あるしな」
「うん。少し、ゆっくりしてから行こうよ」
「だな」
簡単な朝食は、アッと言う間に食べ、ソファでテレビを見てゆっくりしていた時に、洗い物をしていた和希が隣に座り、綺麗にラッピングとリボンされた正方形の箱を目の前に出された。
「拓真、昨日楽し過ぎて渡し損ねたけど……クリスマスプレゼント」
両手で、少し照れて渡された。
俺も用意してて忘れてたと思ったが、今は和希が俺の為に選んでくれたプレゼントが凄く嬉しかったから、俺のは後に渡す事にした。
「和希、ありがとう。マジ嬉しい。中、見てもいいか?」
「うん。拓真が気に入ってくれれば良いだけど……。何かプレゼント渡しておいて、俺の方がドキドキしちゃう」
自分の胸に手を当ててる姿が何とも可愛い。
「何かな?このサイズだと時計か?」
リボンをスルッと取り包装紙をビリビリに破き箱を開ける。
何だろう?ああ、俺の方がドキドキ.ワクワクする。
どんな物でも和希が俺の為に選んだくれた事がやはり嬉しい。
箱の中から商品を取り出すと、俺が好きそうなブレスレットがあった。
「俺、こう言う感じの好きだな。和希が俺の好きそうな感じの選んだって凄え~解る。マジ、嬉しい」
早速、腕に嵌めてみた。
「うん、やっぱ良い。和希、ありがとな」
「はあ~。良かったぁ~。拓真、センス良いから気に入らなかったら、どうしようって思ってたから、緊張したぁ~」
「そうか?俺は何でも似合うから大丈夫だけどな。でも、これは気に入った」
はははは……。
「もう、確かに拓真は何でも似合うけど……自分では言わないの。あっ、それね。ずっと付けっ放しでも大丈夫だからね」
「解った。肌身離さず大事にする。ありがと」
和希の頭を撫でると嬉しそうな顔をする。
そして俺も立ち上がり、和希へのプレゼントを持ってくる事にした。
まさか、この俺からプレゼントがあるとは思わないだろう、和希はどんな顔をするか見ものだ。
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