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第240話 (拓真)
「あああ~拓真ぁ…ぁあ…も…いくぅ…あううっ」
「和樹、俺も…あっぐぅ…くっ…うう」
殆ど2人一緒に逝った。
すっげぇ~気持ち良い~♪
やはり和樹が1番だ。
体と気持ちが伴ってるからだろう。
逝ったばかりで、ぐったりしてる和樹を抱きしめ唇にキスした。
「はぁはぁ…和樹、大丈夫か…」
「ん…はぁはぁはぁ…大丈夫…はぁはぁ」
卒論を無事に提出したと連絡あって和樹のバイトが無い日に、俺の部屋に泊まりに来ていた。
和樹が来る前に、コンビニでショ-トケ-キを買い冷蔵庫に入れて置いた。
卒論を必死に頑張った和樹に細やかだが、お祝いしてやろうと思ったからだ。
午後から会って、久し振りにデ-トをし街をふらふらと歩きゲ-ムセンタ-に入り、夕飯賭けて勝負したり協力して敵をやっつけたりマリオカ-トやったりと楽しかった。
女とのデ-トだと自分本位な女にうんざりしながら付き合うが、和樹とはお互いの興味ある事や好き嫌いを知ってるから一緒に居ても楽だ。
和樹も良く笑ってた。
結局、勝ったのは俺だった。
「もう、あと少しだったのに~。もう1回だけ」
お願いされ可愛いかったから
「仕方ねえ~なぁ~」
言いつつ、俺は勝っても負けてもどっちでも良かった
久し振りに、長い時間過ごせる事に嬉しく気分も良かった。
またまた俺が勝ち和樹は拗ねていたが、それも可愛いかった。
慰めてやろうと頭を撫で話す。
「俺に勝とうなんて10年早いっつ-の」
プクッと頬を膨らませ拗ねて反撃してくる。
「そんな事無いもん。このゲ-ムが拓真寄りだっただけ~。あれなら俺が勝つもん。夕飯は俺が奢るから、あれで勝負しよう」
膨れてる頬を指で突っつき話す。
「良いぜ。その勝負受けて立つ」
「今度こそ負けないもん」
和樹が指刺すゲ-ムに向かい勝負した。
僅差で俺の勝ち。
次はあれとまた勝負する和樹が子供みたいで可愛いかった。
和樹がどうしても撮りたいって言うから、2人でプリクラを撮り余りの盛り方に2人で大笑いした。
それから和樹の奢りでファミレスで夕飯を食べ俺の部屋に来た。
部屋で寛ぎ始めた時に、冷蔵庫からケ-キを出すと和樹は感激して泣き出した。
「こんな事で大袈裟だなぁ~」
そう言って頭を撫でると
「拓真が優しい~から。大好き♪」
泣き笑いで抱きついてきた。
余りにも可愛いかったから、そのままケ-キも食べずに和樹を抱いた。
「和樹、痩せた?」
前に体調悪いって言った時があった。
その時は卒論もあり寝不足だって言ってたが、前に抱いた時も痩せたかな?と本人には言わなかったがその時もそう思ったが、更に痩せたような気がする。
「え~そうかなぁ?自分じゃあ解んないけど」
「体調は?寝不足は卒論無くなったしこれからは大丈夫だろ?バイトそろそろ辞めれば」
就活も卒論も無くなりバイトも辞めて欲しかった。
「ん~店長に年内はやるって言っちゃった。来年になったら旅行とか就職準備とかで、バイト出来ないし丁度切りも良いから」
「年内?もう旅行代なら貯まっただろ?無理するなって」
「ん~でも言っちゃたし。そうだ、拓真も俺と一緒にバイト短期でする?」
「はあ?何で?就職したら嫌って程働かなきゃ何ねぇ~のに。叔父さん所でバイトしてたくさんだ。それに一緒の所にバイトしても、シフト一緒にならないだろ?他にバイトしても、和樹とこれ以上すれ違って会う時間減るじゃん」
「それもそうか。ありがと拓真。俺がバイトしてるから……拓真が合わせてくれてるんだね。ごめんね。年内だけお願い」
後1ヵ月か~。
仕方ねぇ~な。
来年からは一緒に居られるなら1ヶ月位はどうでも無いか。
不満もあったが妥協した。
「本当に年内だけな。それ以上はダメだからな」
「ありがと。拓真、大好き~♪」
また抱き着いて甘えてきたから抱きしめてキスした。
さて、もう1回と思った時に、和樹が思い出したらしく
「ケ-キ食べよう♪ 折角、拓真が買ってきてくれたんだもん」
嬉しそうに笑うから2人でケ-キを食べた。
その日は和樹を抱きしめて眠った。
俺も久し振りの本物の和樹に心が満たされた。
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