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第332話 番外編~拓真(40)-R18~
ツプっ!
指先を後孔に潜り込ませた時だった。
「ひゃあ~~‼︎ 何.何やってんの~~‼︎」
目を見開き驚いた顔で絶叫した。
「何って?何?」
何を言ってるのか解らない森本の後孔にゆっくりと第一関節.第二関節…少しずつ…狭いまだ誰も触った事のない後孔に優しく指を入れていく。
「ひぃ~~‼︎ だから…指ですよ! 何で、そんな所に入れるんです‼︎ 」
「ああ、これか⁉︎ 男同士はここに挿れるのは知ってるって言ったよな?ローションや唾液で濡らさないと、幾ら愛撫しても女の膣と違って濡れる事はないからないきなりは這入らないんだって。それに本来は受け入れる場所じゃないから、解さなきゃ傷ついたりする。知らなかったのか?」
話しながら指先を奥に進め、中の具合を確認する。
「うう…僕…そこまで詳しく知らなかった。ただ挿れるのかと……めちゃくちゃ恥ずかしいです」
「俺は傷つけたくないし、少しでもここで感じて欲しい。俺だけが気持ち良くなっても意味ないからな。初めてで恥ずかしいかも知れないが、これからもセックスの度にスル行為だからな、慣れて貰わないと困るし……もう嫌だって言われると俺が辛い。大丈夫だから、俺に任せろ‼︎」
何度も言った台詞に森本も不安そうにしながらも、か細く返事をした。
「うぅ…はい」
少し気を散らす為に話しをしながら解す事にし、その間に森本の感じる場所を探ろうと考えた。
「なあ、さっきは聞いても何も話さなかったけど、何でだ?」
「…聞かれた時には……逝った気持ち良さで…ボーっとしてしまって…次に聞かれた時には……とうとう…スルんだと思ったら不安になって……本郷さんの…その……あまりにも大きくて……何か言葉にしたら……不安と怖さで拒絶の言葉を言ってしまうと思って……土壇場で怖気づいちゃって…覚悟決めてたのに……」
クチュクチュクチュ…ローションで滑りが良くなり厭らしい音が聞こえてきた。
森本の正直な気持ちを知って探ってた指先を止めた。
「怖くなったか?止めるか?……セックスしないからって嫌いになったりしない、そんなガキみたいな事はしないから安心して良い。止めるか?」
ここで止められたら、本当は俺の方は気持ち的にも体的にも辛いが……森本の気持ちも考えた。
初めての行為で何も解らず、ましてや受け入れる方だ怖くなって当たり前だ。
止めるって言われたら……止めよう‼︎
そしてトイレで自分で処理して、何もせずに森本を胸に抱いて寝よう。
本音では、心も体も俺の者になって欲しいが…体が目的だと思われるのも嫌だ。
森本の心と性格も好きなんだから。
「……続けて下さい……今…ここでしないと、この先も出来ない気がするから……確かに、怖気づいたのは本当で……でも、覚悟してきたのも本当です……それに……僕の気持ちを優先してくれる本郷さんの優しい気持ちが解って……全てお任せします……僕が、もし拒絶の言葉を言ったとしても絶対に止めないで下さいね」
本当に何て子だろう、俺は森本のこう言う所に惹かれる。
自分の意思と意見をはっきり言い、そして相手の気持ちも汲み取る森本。
森本とならお互い何も隠し事もせず.我慢もせずにやっていけると思う。
絶対に、優しく抱く‼︎
「解った…ありがと。森本君の気持ち凄く嬉しいよ。精一杯愛情を込めて抱く‼︎……愛してる」
「僕も」
触れるだけの口づけをして指を動かした。
クチュクチュクチュ…ヌチャヌチャヌチャ……
指先を探るように擦り、ゆっくりと出し入れを始めた
確か……ここら辺にあるはず。
男を抱いたのは……最後に抱いたのは……和樹が最後だ。
確か……あのクリスマスの何日か前だった。
もう、随分昔の事だ。
そう思った自分に……良くも悪くも思い出となったんだとしみじみ思った。
今、健気に俺の全てを受け入れてようとしてくれる森本のお陰だ。
ヌチャヌチャヌチャ…クチュクチュクチュ……
コリっ‼︎
探ってる指先に、しこりが当たった。
ここだ‼︎
軽く押し擦ると、森本から大きな反応があった。
「ひぃい…何.何?今の?」
不安な気持ちで縮んでた男根がピンッ! っと勃ち上がった。
ビンゴ‼︎
良し!良し!
少しは、これで快感を得られるはず。
「ここか?このしこりみたいな小さな粒は前立腺って言って、触られると誰でも感じる場所だから安心しろ。ま、普通なら、ここに指なんて入れないからな。知らない奴も多い」
「………知らなかった」
「これから一緒にお互いの事をもっと知っていこう。心も体もな」
森本の良い所が見つかれば、後は快感を与え解すだけだ。
後孔の中を擦りローションを足してたっぷりと濡らし出し入れをし解す。
グヂュグヂュグヂュ……ヌチャヌチャヌチャ…グヂュグヂュ……
後孔からは、指を動かす度に厭らしい音が聞こえ、良い感じに濡れてる。
もう1本増やしても大丈夫だろう。
指を2本揃え、ゆっくりと後孔に差し込む。
「ぁ…んん…変な感じ…んん」
「まだキツいが、だいぶ解れてきてる。もう少し頑張れ」
「う……ん……」
入口はキツいが、中はだいぶ解れて良い感じだ。
ここで焦ってはだめだ。
傷つけないように慎重にし、もっともっと快感を与えてやろう。
しこりを掠め擦り押し、中で指をバラバラに動かし出し入れをする。
「ひゃああ…そこ…だめ…ぁあ…んく…ああ」
喘ぎとも叫びとも取れる声を出し、ヒクヒク…動く体と勃ち上がり揺れる森本の男根。
純粋無垢の森本からは想像できない程に、厭らしく俺の興奮を誘う。
俺の男根もずっと我慢しっぱなしで、ドクンドクン…脈打ち痛い位に熱り勃ち挿れるのを待ち侘びヨダレを垂らしてた。
「ああぁ…そこばっか…だめ…ぁあ…いぃ…いぁ」
また、しこりを掠め擦りつけた。
良い感じだ‼︎
もう少し…か⁉︎
焦るな! 焦るな!
早く1つになりたい気持ちだったが、自分で言い聞かせる‼︎
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