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第371話 番外編~和樹ver.~ R18
予約も無く突然だったが、部屋は空いてた。
良かった!
これで部屋が空いて無かったら、また探す事になる所だった。
折角の良い雰囲気が台無しになる所だったとホッとした。
チェックインを済ませフロントでキーを貰いロビーで待たせてた和樹の元に行く。
「部屋空いてた。行くぞ」
「うん」
高級とまではいかないが、ここら辺では良い方だろう。
エレベーターに乗り部屋へ向かう。
部屋の前で鍵を差し入れ、俺が先に部屋に入り和樹が後から入った。
ドアを閉めた音を確認した途端に、俺は和樹と向き合い小柄な和樹に合わせ屈み唇を合わせた。
チュッチュッ…軽いキスから深いキスを仕掛け、舌を入れ和樹の舌と絡めてレロレロレロ…チュパチュパチュパ…クチュクチュクチュ…レロレロレロ…激しく貪る。
「んむぅ…か…い」
和樹が俺の背中に回してた手で軽く叩く。
ギブか?
取り敢えず、キスに満足し唇を離し和樹を見つめた。
「はぁはぁ…海ったら…はぁはぁ」
「悪い。抱きたいと思ったら、もう待てなかった和樹がプロポーズ受け入れてくれて嬉しくって浮かれてる」
「まだ正式では無いけど……俺の中では海と……夫婦⁉︎…恥ずか……結婚してる!と思ってる」
夫婦……良い!
和樹の口から出た夫婦と言う言葉に、俺は感激して和樹の小柄な体に覆い被さるようにギュッと抱きしめた。
「和樹…好きだ! 愛してる! この先も、ずっと変わらず愛してると誓う!」
「海の行動でも言葉でも表してくれる所が凄く安心する。海の側に居て良いんだってね。俺も海の事、愛してる。俺には勿体ない人だけど……誰にも渡したくない。ずっと海の側に居させて」
「和樹、和樹、和樹」
和樹の素直で正直な言葉が嬉し過ぎて、名前を呼ぶ事しか出来なかった。
それだけでも和樹には俺の気持ちは通じてるはず
「和樹、今直ぐに抱きたい。もう、嬉し過ぎてめちゃくちゃに和樹を抱きたい! 早く、和樹と1つになりたい!」
「まだ部屋に入ったばかりだよ。ベットは先!」
「解ってるがベットまで待てない。早く、和樹の肌に触れたい!」
俺は話しながらも和樹のパーカーを脱がせると、和樹も微笑み俺のスーツのボタンに手を掛け外し始めた。
唇はくっついたり離れたりとキスしながらも手を動かし、服を脱がし合いながら部屋の中に歩いて行く。
俺達が通って来た道には、服が点々と落ちていた
少しずつ肌が露わになると、俺は器用に唇を離さずに手で首筋や肩.腕.背中と撫で回し触れ、そして服を脱がす。
和樹の肌触りは男なのに何でこうも柔らかく弾力があり、スベスベとして触り心地が良いんだ。
決して、女性とは違うが……柔らかく張りが合って俺の手に馴染むんだよなぁ~。
リビングを抜け寝室と思われる部屋を開けると、キングサイズのベットが目に入った。
ベットの側に着いた時には、2人とも後は下着だけになってた。
ここまで勢いと無我夢中だった……いつもは冷静さを失うような事はあまりないが、和樹の事になると俺は自分の中にこんな情熱的な熱いものがあるんだと思い知らさられる。
和樹の事になると、そのくらい必死なんだ。
若い恋人を持つと自分も若くなるんだろうか⁉︎
もう、こんな情熱とか勢いとか衝動などとは、和樹に出会うまで無縁だといや失ったと思ってた。
仕事以外にも夢中になり守り必死になるものがあるのも良いもんだ。
こんな歳になって色々考えさせられる。
それも和樹となら楽しい。
俺は和樹に微笑んだ。
「今日は優しくできるか解らない。和樹のご両親に認めて貰った事やプロポーズの事で嬉し過ぎて言葉では幾ら言っても足りない程の嬉しさで、何だか腹の底から燃えるような熱い気持ちが吹き出してる。自分でも抑えられるかどうか……。この気持ちのまま和樹を抱けば全てをぷつけて激しくしてしまいそうだが…悪い、それでも和樹を抱きたくって堪らない」
俺の腕を触りながら
「俺だって一緒だよ。海の気持ちをぶつけて…。俺が欲しいって事でしょ?俺だって海が欲しい‼︎」
そうか、この燃え滾る気持ちは情熱と和樹を欲してるからか。
和樹を欲しくて欲しくて堪らない気持ちが、この狂おしい程の気持ちなんだ。
何と表現したら良いかと思ってたが…和樹の言う言葉がぴったり当て嵌まる。
そしてお互い向き合う形でベットの側に立ってると、お互いの状況も良く解る。
少し下を向くと俺も和樹も下着はテントを張りお互いが興奮してるのが丸解りだ。
俺の視線を感じて、和樹は恥ずかしそうに話す。
「あまり見ないで……恥ずかしいよ。海のだって」
「俺も興奮してる。こう言う時、男同士だと解り易くって良いな」
「……だね」
俺も和樹も顔を見合わせ笑った。
「和樹」
俺は和樹の肩の線をなぞり脇腹をなぞり下着に手を掛けるがそれを制する和樹の手が上から重なる
「和樹?」
どうして止める?
「海…キス」
爪先立ちで背を伸ばし俺の唇を求める和樹の唇にキスした。
可愛い~。
舌を絡めて唾液を吸い、また絡める。
キスをしながら和樹は俺の熱り勃つ男根を下着の上から形を確かめるように、ねっとりと厭らしい手つきでなぞり始めた。
うっ!
背中がピクッとし尻に力が入ったのが、自分でも解った。
クチュクチュ…ジュルジュル……チュパチュパ…レロレロレロ……お互いが貪るような激しいキスの音。
スリスリ…ペロンペロン…スリスリ…モミモミ…スリスリスリスリ……下着の上から玉袋を揉み裏筋から鬼頭に掛けて摩る音。
うぅ…気持ち良い~。
俺は堪らず唇を離した。
「気持ち良過ぎて、堪らない! 」
「海…もっと気持ち良くなって」
そう話したと思ったら、和樹は両手で俺の下着を下ろした。
ブルンッ‼︎
勃ち上がってる俺の男根が腹に着く程勢い良く飛び出し揺れた。
それを見てた和樹は驚き、そして俺の顔を見て破顔した。
この状況にいつもに増して興奮してるのは何も言わずとも男根が語ってる。
「俺も同じ状況だけど……海も凄く興奮してるね凄く嬉しいよ」
「和樹のも見たい」
下着に手を掛け止めてた手で和樹の下着を脱がそうとすると、和樹は自分でサッサ…と下着を下ろし脱ぎ捨てた。
俺も中途半端に下された下着を足を使って脱ぎ捨て、お互い生まれたままの姿になった。
和樹が話す通り、和樹の男根も勃ち上がり天を向いてた。
和樹の男根に触ろうと手を動かすと、その手をまた止められた。
ん?
今日は何だか勝手が違う。
和樹が何を考え何をするか解らない事に……また興奮した。
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