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第29話 情事の後(和希)

ふっと、目が覚めた、隣には、昨日、それ系のバーで、知り合った正志さんが寝ていた。 昨日は、動けない俺を「お姫様抱っこだー」って言って、お風呂に連れて行き2人で入った。身体を洗って貰ってるうちに、また、正志さんにもう1回立ちバックでされてしまった。疲れきって、ベッドに運ばれてからは、全然、記憶がない。2〜3時間、寝てたみたいだ。 久しぶりだっつーの、全く、正志さん絶倫。 時計を見ると、始発がはしってる時間だから、帰ろうと思い、もう一度、軽くシャワーを浴びて、部屋に行ったら、正志さんがベッドに座って、タバコを吸っていた。 俺は、服を着ながら、正志さんを見ていた。 「もう、帰るのか?」 「始発あるし、誰かさんのお陰で、体が悲鳴あげてるー。普段使わない筋肉使ったから、家でゆっくり休む(笑)」 2〜3日筋肉痛だな。でも、久しぶりの割に、後孔は、優しくしてくれたから、それ程、ダメージないな。 「なぁ……。俺達、身体の相性バツグンだよな。和希さぁ、俺のセックスフレンドにならない? 俺、和希の事、気に入った」 「ありがとう。でも、俺、そういう関係ヤなんだ。別に他の人が、やってるのは、何とも思わないんだけど、自分は、できない。俺、絶対、情が湧くから。割り切れなくなる、絶対。 だから、好きな人と付き合うか本当に割り切って1夜の相手かどっちかしかダメなんだ。ごめん」 「そっかー。じゃあしゃあねーな。ケイ番かLINEは、教えてくれねーか?」 「教えたら、呼び出されて、無し崩しにされちゃうから、だめー」 「バレたかー。そういうとこ、しっかりしてんなぁ。騙されてくれれば、いいのに。じゃあ、店で、お互い相手見つから無かったら、声掛けようぜ。それなら、いいだろう?」 「うん。そっちの方が、気が楽。正志さんも、いくら俺の事気に入っても、待ったりしないでねー(笑)、いい人見つけたら、声掛けてよねー」 「何、自惚れちゃってんのー(笑)、俺、これでも、声掛けると、確率いいんだからなぁ(笑)」 「はい、はい(笑) 先、出ちゃっていい?」 「いいぞー。俺、もう少し寝てから、帰るわー」 部屋出る前に、正志さんのほっぺに、ちゅッとした。久しぶりの相手が、正志さんで良かった、ありがとうの意味を込めて。 正志さんは、「可愛いことすんなよなぁ」って言って、髪をゴシゴシ掻いていた。 「じゃ、またね」って、部屋を出た。 外は、薄暗かったが、伸びをして、まだ今日は、土曜日。帰ったら、ひたすら寝よー。 日曜日には、起きたら、部屋のそうじを徹底的にして、それから、シャワーで頭から身体全部綺麗にしよう。 これは、前からの俺だけのルールだ。 そんな事を考えながら、駅に向かった。

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