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第37話 知らない話(拓真)

俺は、夏休み前半は、予定通り叔父さんの会社の手伝いをして、お小遣いゲットして、その代わり、別荘で過ごさせて貰った、お陰で、ゆっくりも出来たし、課題やレポートも進んだ。 こっちに帰ってきてからは、テニスもしたかったし、和希の事も気になって、サークルに顔出すようにした。 でも、タイミングが合わないのか和希とは、なかなか会えなかった。サークルには、時々来ているって、先輩は、言ってたが。 タイミングわるー。 山瀬は、実家だし、中嶋は、短期のバイトだし、内田は、前からのバイトって、言ってたけど、和希と武史が夏休みにどうするか?聞いてなかった。夏休み前は、サークルにも殆ど行かなかったし、学内でも会わないようにしてたから、全然情報が無い、夏休み前に少しでも、話して置けば良かったと今更、ちょっと後悔していた。 夏休みに入ったら、嫌でもサークルで何回かは、会えると安易に考えていたからだ。 こんなに会わないなんて、何してるんだろう?実家かな?それとも、武史と遊んでるのかな?色々、頭で考える。 夏休み終盤になって、山瀬も帰って来て、中嶋も短期のバイトは、終わったらしい、内田は、バイトが無かったようで、久しぶりに4人が集まった。でも、和希と武史は、来なかった。 ホント、何してるんだろう、こんなにサークルで、会わないって事は、避けられてるのかもとまで思ってしまう。 4人で、ペアを組んでダブルスしたり、個人戦の勝ち抜きをしたり、仲間内でやるのは、楽しいなぁと思った。部室で、休みながら、ダベっていた。 山瀬の実家での話しや中嶋の短期バイトの事。 おもしろ可笑しく話して、俺は、「内田のバイトは、どんな感じ」って、話しの流れで聞いてみた。 「やっぱ、夏休みだから、混んでる、忙しいよー。これで、和希と武史が居なかったら、俺、死んでたかもー。ホント、バイト頼んで良かったよー(笑)」 なんだよ、それ聞いてないよ。和希と武史バイトしてんのか?なんだよ。だから、会わないだな。 「和希様々、武史様々だな」って、中嶋が言っている、 なんだ、知らなかったのは、俺だけか?なんか気分わりー。 「何?和希と武史、内田のとこでバイトしてんのか?山瀬、中嶋知ってた?」聞いてみた。 「あーそっかー。拓真、夏休み前は、女の子とばっかり遊んでたから、サークルにも殆ど来なかったから、知らないのかー」 悪かったなー。 「あの時、居なかったんだっけ。夏休み前に、山瀬、中嶋、和希、武史とサークルの後、ご飯食べに行ったんだ。そん時、バイトの店長から頼まれていたから、皆んなに声掛けたんだよ。予定、無かったのが、和希と武史だったから、俺が夏休みだけでもって頼んだんだー」 「そうなんだ。和希は、分かるけど武史がバイトって、大丈夫なのか?人見知りがあるだろう?」さり気なく聞いてみる。 「大丈夫。大丈夫。和希は、ホールだけど、武史は、キッチンだから(笑)」 「だよなぁ。武史のキッチンは、妥当だな。イケメンで勿体ないけど。性格的に無理だし。和希は、ホール向きだけど、グラス落としたり、酔っ払いに絡まれそうだよなぁ」中嶋が言って、山瀬と俺が頷く。 「そんな事ないぜ、結構、頑張ってるよ、2人共、バイト仲間とも、仲良くしてるし」 「なんか話してたら、心配になってきたー。時間あるから、今から、夕飯がてら、行かねー」 中嶋ナイス。俺は、バイトの事が気になってたから、どうやって、話しを持っていこうか考えてたから。中嶋、感謝。でも、顔には、出さず、さり気なく、 「そうだなぁ。腹も減ったし、行くか?」って誘ってみる。あくまで、さり気なくだ。 「夕飯がてら、和希達の様子見れるしな、じゃあ、行くかー」話しがまとまった。 どんな感じで、バイトしてるのか目で見るまでは、心配だ。和希は、可愛いから。

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