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第44話 計画遂行⑥(拓真)

初めて、カフェに、行ってから、5日経った。殆ど毎日、あの女から、LINEが来る。いつカフェに来てくれるか?ご飯食べに行こうとか。 友達と約束してるとか課題があるとか、やんわり断ってる。それで察してくれれば、アイツに頼まなくっていいんだが。 しつこくLINEくるから、そろそろ俺も限界だ。やっぱ、頼むかーと電話した。 しつこいLINEから1週間経った。今日、あんまりしつこいから、カフェに来た。 「いらっしゃいませ」女が俺を見て、嬉しそうに応対したが、俺の後ろを見て、目を丸くしていた。(その顔笑えるー) そう、俺は、1人じゃなく女を連れて居たからだ。(もちろん、ワザとだ) 席に案内されて、俺は、コーヒー、相手は、ミルクティーの注文を取り、軽く2人を見て、去って行った。 俺が連れて来た相手は、実は、1歳上で大学も一緒の、由香だった。大学では、殆どお互い知らない他人の振りしているから、誰も俺達が従兄妹だとは、知らない。母親方の姉の子供だ。 由香は、俺が大学での評判が良く無いから、他人の振りをしている。 由香は、俺の従兄妹だけあって、顔もスタイルも抜群だ。(レベルは、最上級だが、性格が悪い) 今回、由香に、しつこい女がいて、彼女と勘違いしてるから、俺の彼女役を協力して貰った。由香を見れば、大体の女は、レベルの違いに諦める。だから、俺は、何度かしつこくってどうしようもない時は、協力して貰っていた、由香も今までに、付き合ってた奴がストーカー された時や、やっぱりしつこい奴の時は、俺の事を彼氏役にしてるから、お互い、ギフ&テイクの仲だ。 飲み物が届いて、由香がワザと顔を近づけて、見せ付けるように、内緒話する感じで、 「あの子?まぁまぁだけど、拓真、趣味変わったの?あの子ぐらいどうにかなん無かったの?あのレベルだったら、いつものように、キツく言って、黙らせたらいいんじゃない?」 (俺の行動は、把握済みだ、性格ワル) 俺もワザと顔近づけて、仲よさそうに、(実際は、会話の中身は、最低だが) 「いつもなら、お前ぐらいのレベルなら、腐る程いる。勘違いして、彼女面して、俺に釣り合ってると思ってるのか?100万年早いんだよ。ぐらいは、言ってるんだが、それだけじゃダメなんだ、もっと精神的にやらないと」(2度と和希に近づけさせない為に) ふふふっと、上品な笑いをワザとして、顔は、綺麗な笑い顔して、 「ほんと、最低な奴ねー。その内、罰が当たるわよー(笑)あー、なんで、皆んな、こんな奴、好きになるのかな?顔? だって、性格最悪じゃない」(たくっ。言いたい事、言いやがって、お前も性格ワルいくせに) 「どうせ、皆んな、顔だよ。俺の中身なんて関係ないの。だから、こっちもそれなりの対応してる訳、何が悪いの、由香だって、俺の事言えないじゃん」 「やだー。アンタと一緒にしないでよ。私の品位が疑われちゃう」(何が品位だよー、全然無いくせに) そんな最低な会話をお互い、ニコニコ笑顔で仲よさそうに、顔、近づけて話てれば、周りは、お似合いのカップルと勘違いしてくれる。 「所で、あの子、さっきから、凄い目で、見てるけど、この後は、どうするの?」 チラって見たら、睨んでいた。じゃあ、仲よさそうな所見せたし、彼女認識もしただろうから、最終段階に入るか。 由香の問いには、応えないで、最終段階の為の行動を起こす。

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