「俺、ちょっとトイレ」 「ごゆっくりー」(由香の奴、俺が何しようとしてるか分かってるな、やっぱ性格ワル) 俺がトイレに入って、出てくると思った通りに明日香が待っていた。(予想通りだ) 「拓真君、彼女いたの？いる、なんて、聞いてないけど」 「俺、いない、なんて、言ってないし、明日香ちゃんからも、彼女いるの？って、聞かれた事無いけど、だから、言わなかっただけ」 「彼女いるのに、なんで何回もLINEしたり、デートしたりしたの？」 「え？だって、LINE交換も、LINEしてくるのも明日香ちゃんからだし、それに応えただけだよー。後、デートって言ってるけど、誘われたから、出かけただけだよ。LINEも出かけるのも友達なら、皆んなやってるんじゃない？なんで、責められてるか分かんないんだけど(笑)」 「酷い。勘違いさせる様な態度だったー。 これなら、和希君と付き合えば、良かった。 夏休み後に、告白しようと思ってたのに。和希君となら、上手くやっていけると思ってたのに、拓真君と出会わなきゃ良かった、酷い」 (馬鹿か。自分が、全部決めた事だろうが、和希に泣きつかないように、2度と会わないようにさないとな) 「勘違いしたのは、明日香ちゃんだよねー。俺、別に、何にも言って無いよ。好きとも付き合ってとも。勝手に勘違いして、酷いとか言われてもねー。これからは、先に確認したら」 「酷い、拓真君、サイテー」 「そういえば、和希にも、彼女出来たから。明日香ちゃんが、居酒屋辞めて、すぐに。紹介らしいよー。今、ラブラブだから、邪魔しないでねー」(和希に泣きつかないように、嘘言って。釘、刺しおく) 「えっ」って言って、唖然としてた。(これで和希も無理だってわかったか、馬鹿な奴) 「じゃあ、アイツ待ってるから。これから、雰囲気いいレストラン連れて行って、って、我儘言うんだよー(ワザと嬉しそうに、笑って)あ、LINE削除しておくね〜、アイツに、誤解されると困るから、じゃあ、バイト頑張って」と言って、手を振る。 「お帰り。上手くいった？」 「お陰で、上々の出来」ニヤって笑って応えたら、 「マジ、悪い顔してるわよ。約束のレストラン連れてって。もち、アンタの奢りよ」ふふ。 その後は、カフェ出て、約束のレストランで食事して、由香とは、分かれた。 家で、LINE削除して、やっと終わったと思った。あー、疲れた。 夏休みも残りわずかだ、また、和希のバイト先行って、今度は、和希お勧めの、オム焼きそばでも、食べるかな？で、サークル来る日、さり気なく聞こう。 夏休み残りは、なるべく一緒にいて、癒されたい。あー会いたい。