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第46話 夏休み残りわずか(和希)

拓真が影で、そんな事してたとは、知らない俺は、バイトとサークル、課題など、日々忙しく過ごしていた。 夏休みも残りわずか、最近、拓真が週2〜3で、フラっと、晩ご飯を食べに来る。 俺が居ない時もあるが、殆ど俺がいる時が多い。 ある日、拓真が 「今日は、内田と武史は?」 「今日、2人共、休みだよー」 「そっか、和希、今日のお勧めは?」 「今日は、煮魚が美味しいみたいだよー」 「じゃあ、それで。和希のお勧めは、間違い無いから(笑)」 食べながら「残り少しじゃん。和希バイトばっかで、後、サークルだけだろう。遊び行ってないんじゃない?」 「今まで、考えた事無いけど、そういえばそうかも。ヤバっ。俺、青春謳歌してないー」 「そんな可哀想な和希に、俺が一緒に遊んでやるから。休み、いつ?どっか行こうぜ」 「拓真が遊んでくれるの?でも、拓真、女の子で忙しいだろう?俺なんかと遊ぶ日、なんて無いんじゃない?」 「バカだなぁ。遊ぶ日あるから、誘ってるんだろう。それに、夏休みは、女達には、こっち居ないって言ってるから、誰とも遊んで無いし。夏休みまで、うざい、ゆっくりしたかったからな。また、大学行ったら、煩いし」 「じゃあ、皆んなで、海かプールか花火大会もいいなぁ」 「残り少無いんだから、そんなには、無理だろう。海とかプールって、ナンパする感じだから、ヤダ。花火大会がいい」 「結局、拓真決めてるじゃん(笑)、じゃあ、皆んなの予定、LINEで聞く?」 「急だから、皆んなの予定聞くと日程合わせるの面倒だから、今回は、2人でいかねー」 「いいけど、拓真は、2人でもいいの?」 「何?この拓真様と2人では、不満かー(笑) 俺と2人は、貴重だぞ(笑)」 「拓真様がよろしければ、異存は、ごさいません(笑)」 「決まりな。後で、和希のバイト日程、LINEして。それで休みに合わせて、花火大会選ぼう」 「なんか、そこまでして貰ったら、悪いような」 「バカだなぁ。そこまでしないと、青春謳歌できないぜ。残りは、遊ぼーぜ」 「じゃあ、そうする、後で、LINEに送るから、よろしくー」 なんか、思いがけず、遊びに行く事になった。嬉しいーけど緊張する。でも、せっかくだから、楽しもう。2度と2人で、遊ぶ事、無いかもだし。 上手く話し持っていけたな。残りぐらいは、一緒に、遊んで楽しみたい。和希と2人だと思うと顔、緩む。ニヤける。バイトの日程表もゲットだし、日程みて、花火大会以外も誘うか、バイト先に、晩ご飯食べに来るかしよう。LINEも気軽に出来るし、今まで、LINEする事無いから使わなかったからなぁ。あー、いい事尽くめだ。 残り少無いけど、俺の方が、青春謳歌するぜ。

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