52 / 379
第52話 (和希)
夏休みも終わり、また、日常生活に戻った。
結局、バイトは、そのまま続ける事にした。夏休みいっぱいで、辞めようかと思ったが、店長に頼まれて、断れなかった事もあるが、バイト仲間は、いい人ばかりだし、忙しくしてる方が気が紛れるからだ。でも、週2で、平日木曜日と日曜日の夕方から夜までにした。内田は、週3で、武史は、夏休みいっぱいで辞めたが、人が居ない時は、臨時でバイトするらしい。
あの花火大会から、距離が縮まったと思っていたが、やはり、大学が始まったら、拓真の周りには、女の子が群がった。
拓真は、うざそうに、一応相手をしていたが、夏休み明けてからの、1〜2カ月は、サークル優先してたから、その後は、俺達とご飯食べに行ったり、カラオケやゲーセンや飲みに行く事が多かった。
拓真も楽しそうにしてたと思っていたが、やっぱり、合コンの誘いや女の子からの誘いが、増えて、徐々に、そっちの誘いに乗るようになった。
内田なんかは、「珍しく、女の子より俺達と遊んでると思ったけど、やっぱ、女の子の方がいいよな」って笑ってた。
やっぱ、そうだよな。男と遊ぶより女の子の方が拓真には、合ってるよな。もしかして、夏休みも無理してたのかなぁ、俺がバイトばっかだから、可哀想だと思って、遊びに誘ってくれたんだ。拓真と距離、縮んだと思って、勘違いしてた。あー、俺って、バカだなぁ。
それからは、拓真が合コンでお持ち帰りしたとか、女の子とデートやホテルに行ったとか、夏休み前の生活に戻ったようで、そんな噂が耳に入ってきた、拓真を好きだと自覚した、今の方が聞くのが辛かった。
自分でもバカだとは思うが、拓真が女の子と一緒にいたり、噂を聞くのが耐えられないから、夏休み中は、忙しくって行って無かった、夜遊びに、武史を誘って行くようになった。
ともだちにシェアしよう!