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第70話 ニアミス(亮介)
和希とドライブでも行こうと思って、電話したら、直ぐに出て来た。走ってる姿、可愛いってバックミラー越しに見ていたら、和希の背後に人がいて、和希をずっと見ていた。和希は、全然気付かず、車に乗り込で来たが。
和希の事を好きな奴か?と思って、和希のシートベルト直しながら、軽くキスして牽制して置く。遠目でも、キスしてるか微妙に分かるはずだ
和希に覆い被さりながら、チラッと見ると、車をずっとみていた。車が走り出しても、同じ場所にいる。相当、和希の事、好きなんだろうって思った。
自分に好意があるって、全然気付かないんだから、和希は、罪作りな奴だ。
「亮介どうしたの?この車」
「友達に、借りた。明日、返せばいいから。
ちょっと、和希ドライブ行きたいなぁと思って
どこか行きたい所ある?」
「直ぐには、思い付かないから、亮介決めて」
「海は、寒いし、山の方で、夜景の綺麗な近場、スマホで探して行こうか」
「いいね。晩御飯食べる時、調べる?」
「そうすっか。後、帰り遅くなるから、後ろに俺のパーカーと毛布あるから、寒くなったら使えよ」
「ありがとう。亮介、気がきくし、優しいー」
「和希限定だけどな」
和希、照れて、顔、紅くなって、可愛い。
あー、早く、好きな奴忘れて、俺の事、好きになってくれねーかな?俺、すんげぇ大事にするのに。
この時、既に、和希の好きな奴に、ニアミスしてるとは、思わなかった。
キスして牽制した事で、拓真が開き直る事になるては。
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