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第77話 LINE(拓真)
LINEでも良かったが、和希の性格を考えて、直接話した方が、断りにくいと思って、バイト先で、いつ行くか話してる。
「じゃあ、大学の後に、御飯か飲み行けばいいじゃない?」
それじゃあ、いつもと変わらないし、数時間しか一緒に居られない。俺は、考えて
「和希、俺、1日って言ったけど。大学後じゃなく、きちんと休みに待ち合わせしてって意味」
「休みは、予定があるし、拓真もデ-トで忙しいだろう?いいよ。大学後で」
休みの日は、亮介って奴と会うのか?胸がギュッとした。絶対、和希の1日を奪ってやる。
「1日は、24時間だろう?半日は、12時間だから、まぁ24時間は、無理としても、12時間以上だな。俺は、女と行きたいんじゃ無く、和希と行きたいんだよ」
「…………。」和希、無言か。
「じゃあ、休みに待ち合わせて、昼食べて、映画を観て、ブラブラして、晩御飯までは、付き合えよ。約束だろう?」
「………。もう、分かったよ。1日だけね」
「マジ。やっと、和希とゆっくり2人で、話出来る。日時と待ち合わせ、後で、LINEする」
それからは、和希は、忙しそうに、ちょこまか働いてる姿を暫く見て、アパートに帰った。
和希がバイトから、帰って来てる時間に、早速LINEした。
‘和希、バイトお疲れ。出かける日にちなんだけど、日曜は夕方から、バイトがあるだろ、今週の土曜どう?’
‘急だから、今週は、予定あるから、ごめん’
‘じゃあ、来週の土曜な'
‘OK’
‘待ち合わせ場所、決めたら、LINEする’
‘OK’
今週は、ダメか-。たぶん、アイツと会うんだろう。仕方ないがムカつく。
和希の気が変わって、断られる前に、日にちを決めてしまおうとLINEした。
LINEしている時に、夏休みに戻ったみたいで、自分がワクワクしてるのが分かって苦笑した。
これで、完全に断れなくなった。
このチャンスを逃したら、また、和希といつ2人に慣れるか分からない。
絶対、このチャンスを活かす。
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