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第78話 可愛い強がり(拓真)
待ちに待った、土曜日。
映画館も入ってる商業施設がある駅前で、11時に、待ち合わせした。
俺は、早く着いたので、和希が来るまで、今日の予定を立てる。
まず、昼飯を食べるこの時は、楽しい話をして、警戒を解く、映画観て、商業施設内を、店見ながらブラブラする、確かゲ-センとかあったはず、晩御飯の時には、また2人で出かけるように話を持っていく。アイツと会う時間を減らして、俺と過ごす時間を作るようにしないと。
考え事してたら、和希が駅から出て来て、キョロキョロしてる。可愛い。
「和希」こっちと手を振って呼ぶ。
「拓真、早いね。結構、待った?」
「や、なんか和希と2人で、出かけるの夏休み以来だから、嬉しくって、早く起きたから」って本心を言ったら、照れていて可愛い。
「もう、変な事言わないで、昼飯行こう」って
腕を引っ張られた。
商業施設内にあるパスタ屋に入る。
頼んだパスタ、サラダを食べながら、大学の講義やサ-クルでの話、仲間内の話をする。
最初は、ぎこちない感じの和希も、共通の話題が多い事もあって、直ぐに、話しが盛り上がった、お腹がいっぱいになって、映画の時間を 確認しようとスマホを出し、
「今からの時間で、やってる映画4本あるぞ和希は、何系が観たい?」
「観たい映画あったんじゃないの?」
「観たい映画じゃなく、和希と映画観たかったんだ。えーと、アニメ、アクション、ファンタジ-、ホラ-系どれ観たい?」
少し赤くなって照れてるホント可愛いなぁ。
「……拓真が選んでいいよ」
「和希は、アニメ観たいかも知れないが、今日は、大人が観るホラ-な」くっくっくっ
「もう、子供扱いして-。でも、アクションじゃなくっていいの?拓真、好きそうだけど…」
「確かアクション系観るの多いな。けど、このホラ-、テレビ宣伝やってたから。和希、まさか怖いのか?」
「……、いいよ。それで」
店を出て、映画館に、歩き始めた。
和希に、今やってる映画を教えたら、ホラ-の所で、顔が引きつっていたのを、見逃さなかった。怖いって、素直に言えば変えたのに。
和希、強がってて可愛いなぁ。さて、映画館では、どんな反応するか楽しみだ。くっくっ
やっぱ、和希と居ると、楽しいなぁ。
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