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第87話 旅行③(和希)
亮介の海パン姿は、体ガッチリしてるが引き締まってて、カッコイイ。同じ男なのに、俺は、華奢だ。テニスやってるのに、筋肉が付かない
亮介に、羨ましいって言ったら、「和希は、そのままが一番いい」って慰められた。可愛いとか言って、写メも沢山撮っていた。
スパ10種類あるとあって、女と男の真ん中に大きめの湯舟が3つ並んでる。それまでは、男女別々の小、中の湯舟で、真ん中で男女が出会う感じだ。ロマンティックな演出だ。
ロ-マ風、ギリシャ風、ワイン入が大きめのタイプ。他は、水、酒、電気、釜風、ジェットバス
寝湯、檜と多彩だ。足ツボも何故かある。中では、家族連れ、友達同士と結構人が居る。
恋人同士は、真ん中に集中してるようだ。
「亮介、何から入る?」
「そうだな。最初は、オ-ソドックスがいいんじゃねー」
「じゃあ、檜行こう」
「あー、気持ちいい」
「あんまり、深く入るなよ。逆上せるぞ。まだ、始まったばっかりなんだからな」
「分かってるよ-。でも、気持ちい-。日本人に生まれて良かった-」
あははは「和希、短めに何回も回ろうぜ」
次々と制覇して行く。
特に、電気風呂は、軽くビリビリして、最初2人大騒ぎした。酒風呂は、やっぱ酒の匂いがして酔うかと思ったが、亮介が笑いながら「気のせいだ」って言われた。でも、肌ツルツル。
何故かある?足ツボで、また、大騒ぎ。
だって、突起が凄くって、痛いから、全然進めない。亮介もそうで、2人で押し合ったり、最後までどっちが行けるか競争したり。大騒ぎ。
真ん中の所は、やっぱり人が多かった。 恋人同士でイチャイチャ。女の子同士は、ワイン風呂男同士は、ナンパ目的な人もいた。
俺達は、順番に制覇しようとなって、ロ-マ.ギリシャと最後、ワイン風呂の所で、女の子が「お二人で来てるんですか?」逆ナン?それも、亮介狙いだ-。亮介、ガン無視。「あたし達も2人なんです-」誘ってアピールだ。また、無視。
あー、亮介。女の子に容赦ないなぁ。と思ってたら、「和希、アッチ行こ」腕引かれて、ワイン風呂を後にした。ここまで、楽しかったのに
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