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第92話 牽制(亮介)

俺は、軽くシャワー浴びて、温かいタオルを持って、寝ている和希の体を拭き始めた。 和希の寝顔を見て「和希、落ちたか」意識が無くなる位、今日も、激しく求めた。あの告白からだ。 和希を抱いても抱いても足りない。何度も求めて、誰に抱かれてるか分からせる様に抱く。心も体も俺無しで居られ無くしたい。だから、激しく求めてしまう。離したく無い。こんな気持ちになるなんてな。 初めて会った時は、可愛いし俺のタイプだと思って声掛けた。セックスも良かった。 俺は、あーゆー店に行ってるが良いなと思うタイプとは、1夜の相手って言うより付き合っていきたい方だ。でも、1カ月もすれば、なんか違うと思って別れてしまう。冷めやすい。 だから、和希も最初、タイプだしと思って、お試しと言う形で付き合いだした。また、直ぐに冷めるだろうと思ったが、和希と会う度、セックスする度、俺は、のめり込んだ。 可愛いし、一緒に居て楽しい、裏表が無い正直さ、何より年下だが包み込むような器の大きさがある。和希を知れば惹かれ無い奴は、居ないと思っている。 体を拭き終わって、和希の襟首を指の腹でなぞって苦笑する。 上から覗かないと見えない襟首の所に、キスマ-クを付けた。和希は、意識朦朧としてたから気づいて居ない。直ぐに消えないように、同じ所を何度も吸い付いた。綺麗に赤紫に付いている。初めて付けた。本当は"俺の者だ"と言う印を体中に、いつも付けたかったが、和希の事を考えて、我慢していた。 見えるか見えないかの所だが、何らかの偶然にでも、アイツが見ればいいと思う。まぁ確率は少ないが…………自己満足の牽制だ。 指の腹で愛おしいとなぞる。 和希の隣に潜り、腕の中に抱き込み、額にキスしていつもの言葉を言う。 「早く、俺の事好きになれ」 離さないというように、ギュっと抱きしめて、眠りについた。

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