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第105話 対決・始まり(拓真)
和希が早く自分の気持ちに折り合いをつける迄は友達の範囲を超えないように自分の気持ちは我慢していた
あの初詣の日から2カ月が経って少しずつだが和希の顔にも笑顔が戻ってきていた。
先輩の追い出しコンパでまさか亮介って言う奴と直接会うとは思わ無かった。
その日俺はイライラしていた。1次会では席も離れ和希は仲の良い先輩に、肩に手を回されたり頭を撫でられたりして居たからだ。
何であんなに無防備なんだとイライラして1次会は過ごし、2次会は2手に分かれる事になったが和希がカラオケに連れて行かれたから俺も内田とカラオケに行って和希の側に居るつもりだったが場が盛り上がり皆んな席もあっちこっち行ったりでなかなか近くに行け無かった。
1時間程して和希が部屋を出て行った、その時はトイレだと思って気にしなかった。
なかなか戻って来ない和希が気になり出して俺も部屋を出て和希の様子を見に行こうとトイレに向かったが人の話声が聞こえ和希かと思って声のする方に歩いた
2つの人影が有って和希の泣いている声聞こえて慌てて側に行った。
和希の頭を撫でている男を睨んで「和希に触るな。和希を泣かせていいのも俺だけだ」と言って手を振り払った。
振り払られた手を「痛いなぁ」と言って自分の手を摩る男を見て直ぐに和希が言ってた亮介だと解った。俺をチラッと見て和希の耳元に何か言ってたが和希の腕を掴んで「和希、行くぞ」って連れ出した。和希は俺に引っ張られながら「亮介、ありがとう」って言ってたのにも腹が立った。
和希を連れて部屋の外に待たせて内田に「和希が具合悪いみたいだから、送って行くから」って言って和希の分の鞄を持って部屋を出て、タクシーを拾って俺のアパートに連れて来た。
俺の部屋に入って和希をソファに座らせて俺は和希の横に座った。
頭にきていたがタクシーに乗って少し頭が冷えていた
和希が黙って俯いているから俺から話し始めた
「和希あいつが亮介か?」和希はコクリと頷いた。「やっぱりそうか。何であそこにいた?」順序良く聞く。「……偶然なんだ。トイレ行こうとしたら部屋から亮介も出てきて……少し話ししてただけなんだ」話した内容が気になり「何の話しだ。別れた相手と今更だろ。何で泣いてた?また、付き合うって事か?」自分の手を握り締めて冷静に話すように努力した。
「元気かどうか話して……亮介が拓真と付き合ってるか聞いたから、今の状況を話した。亮介が自分の事は気にしないで俺の幸せを考えろって言ってくれて涙が出て……慰めてくれただけそこに拓真が来たんだ」取り敢えず安心した。後、帰りに際の事も気になっていたから「和希の耳元で何か言ってたな」少し言いずらそうに「……拓真の事をこいつか?和希泣かされるぞって笑いながら話して幸せになって言ってくれたんだ」涙を溜めて「今日、亮介と会って話してやっと終わったと思った。亮介が幸せになっていいって言われて許されたような気がした」俺は今まで我慢してたのもあって「和希、待つって言ったがもう待て無い。和希、俺と付き合ってくれ。もう誰にも触られたく無いし俺以外で泣くのは見たくない。俺の事だけ考えてくれ好きだ。和希」と言って和希を抱きしめた。
「……拓真、待ってくれてありがとう。やっと拓真と向き合える。拓真好き。俺でいいのなら付き合って下さい」やっと和希から聞けた嬉しい言葉。やっとだ。本当にやっとここまできた。
和希の体をギュっと抱きしめた。
暫く抱きしめて体を離し和希の顎を持って顔を上げて「好きだ」と言って軽いキスをし、ちゅっちゅと2〜3回しそれから舌を捻じ込み和希の舌を探し絡ませてペチャペチャ……ヌチャヌチャと音がする。息が苦しいのか「はぁはぁ…もう…はな」ジュルジュルっと絡み合う舌。
俺は自分が満足するまで唇を離さなかった。
和希に胸を叩かれやっと離した。
「はぁはぁ…拓真…はぁ」息が続かないみたいだ。「はぁはぁ…今まで我慢してたんだ、これからは我慢も遠慮もしない。俺だけの和希なんだから」と、ちゅっと口づけた。
それから我慢出来ず和希を抱いてベットに運んだ。
2人の初めてで長い夜が始まる。
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