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第114話 蜜月(和希)

それからは蜜月の日々だった。 拓真は俺と一緒にいつも居たがりバイトの前の日以外は拓真のアパートでセックス三昧だったバイトは立ち仕事で動くから前の日はしないかそれか体の負担が掛からない程度に加減してくれ拓真なりの優しさが伝わって嬉しかった。 あれから我慢はしないと宣言した拓真は容赦なく俺はいつも「もう無理」と言う羽目になっていた。 今日も「はぁはぁ…拓真…もう無理だから…」 「和希、体力なさ過ぎバイトそれで出来んの?辞めれば?」 「…はぁはぁん…バイトとは違うでしょ…あん」 「バイトしなきゃ毎日居られる」 拓真は最近バイトを辞めて欲しいような事をさり気なく言うけど気付かない振りをする。 「…拓真ぁ…好き…いい…そこもっと突いてぇ」 「はぁはぁ…和希、ここ好きな…ほらほら」 ガツガツ穿つ 「ふう、気持ちいい…このままずっと居たい、ああ…いい」 「俺も拓真と居たい…はぁん…」 「ほらいくぞ、しっかり掴まってろよ」 激しい腰使いでググっと腰を入れ奥を穿つと良いところに当たり 「ひぃ…そこ…ダメ…あん…もう無理…いくぅん…いっ…ぅん」 「…はぁはぁ俺もう…ぐぅっ…うっ」 やっと終わった、もう、体力残って無い。 「はぁはぁはぁ…」 「ふう…はぁはぁ今日はもう終わり…和希大丈夫か?」 気遣う拓真に 「はぁはぁ…何とか…ね…はぁはぁ」 「はぁはぁ…そうだ夏休み旅行に行こうぜ。俺、毎年、叔父さんの所で2週間位バイトして叔父さんとこの別荘に1人で行ってるんだけど和希一緒に行こうぜ」 「えっ、いいの?」 「静かでいいとこなんだ。毎日、煩いから毎年誰にも言わないで1人で行ってたんだ。でも今年は和希と行きたい」 拓真の気持ちが嬉しい抱き付き「旅行楽しみ」 「まだまだ先だけどな、俺も楽しみだ」 GWはどこも行かずほとんど拓真のアパートで過ごしてた事もあって旅行に連れてってくれるのかな?俺は拓真と居られればそれで良い。 武史には拓真との事は話した。 「和希、大丈夫か?俺はあいつを信じられないこれまでの行いが悪過ぎる。けど俺が反対しても付き合うんだろう?だったら和希の気が済むまで好きにしたらいい、けど何があっても俺は和希の味方だ、何でも俺に言えよ」 泣かされるとか振り回されるとか散々反対してたけど最後は見届ける事にしたらしい。 俺も不安が無いわけじゃないけど好きだからしょうがないんだ。 出来るだけ長く一緒に居たい。 今の所、武史の予想を裏切って拓真は優しく俺の事優先にしてくれているそれが凄く嬉しい。 大学内ではやはり女の子が拓真に寄ってくるけど拓真は適当に話をして相手してる。 拓真が女の子と居るのを見るのは辛いけど急に全然相手しないのも変なんだからと自分に言い聞かせて見て見ぬ振りをする。 前みたいに大学の外までは遊びに行ったりはして無いし合コンの誘いも断っているのを知っているから我慢できる。 そんな小さい事に嫉妬してると思われたく無い拓真にウザいと思われたく無い。 少しの我慢でずっと一緒に居られるならと思っていた。

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