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第116話 (拓真)

夏休み前のある日サ-クル内での飲み会があった。 近くの居酒屋に十数人集まり店内はガヤガヤしていた 俺達いつものメンツ和希.内田.山瀬.中嶋は固まって飲んでいた、武史は騒がしいのが嫌いらしいからどうしてもって時以外はあまり来ない今日も来ていなかった。 始めは同じ学年同士が何グル-プかに分かれて飲んでいたが時間が経つにつれ酒が進んだ先輩からお呼びが掛かるようになってきた。 面倒くせぇなと思っていたら早速俺に先輩から 「おい、本郷。たぁくぅま君。」 聞こえ無い振りしてたのに名前を呼ばれ行か無い訳にはいかない。 「ちょっと行ってくる」 皆んなに断り割り入れグラスを持って3人座っている先輩に「何ですか?」 酔ってるらしく 「最近、合コン断ってるらしいな」 「まあ、夏休み前で忙しいですから」 「じゃあ、お前の都合良い時に合コン開いてくれよ」 「はあ、でも暫く忙しいですからいつになるか解りませんよ」 「なるべく早く頼むよぉ。俺のタイプは……」 「俺は………」 「俺のも聞いてくれよ……」 先輩のタイプなんかどうでもいいから適当に返事して適当に聞き流していた。 和希達の方を見ると内田も違う先輩に呼ばれ和希もまた違う先輩に呼ばれていた。 逆に俺達の席には後輩が山瀬と中嶋と飲んでいた。 席はごちゃごちゃになっていて暫くは戻れないと思い先輩の下らない話を聞く羽目になった。 ある程度時間が経ちそろそろお開きかと2次会行く前に出ようと思い和希にLINEしようと席を立ちトイレに向かう。 「和希と2人に抜けるのはマズイか、内田はほっといて山瀬と中嶋も誘うか」 "2次会行きたくねぇから抜けねぇ?" "OK""了解""ok" 3人共返信がきて "じゃあ順番に抜けて駅前のマックで待ち合わせな" また、3人から了解の返信がきて一安心しトイレのドアを開けようとすると中から声がした。 「なあ、2次会どうする?」 「女、居ねえとつまんねぇな、ああ和希が女だったらなあ」 和希?さっき和希と一緒に飲んでた先輩達だ。 「ま、確かに和希、小さいし細いけど所詮男だぞ。付いてるもん付いてるだろう」はははは 「酔ってて暗闇じゃあイケるんじゃねえ」はははは 「かもな」はははは 冗談でもふざけんなってムカついた。

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