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第123話ノ-パン(和希)
朝食兼昼食を食べ「拓真、服持ってきて」
言うとロングT持って来てくれた。
「ほら、着せてやるから」服を着せてくれる。
「……ねえ、拓真、下は?ハ-フパンツでいいから持ってきてよぉ」
「…和希、下は要らない。今日はその格好でいろよ、いつでも和希を抱きたい時抱ける様に」
「やだよぉ、恥ずかしいじゃん。別に服着たって拓真はやりたい様にやるじゃん」
「まあな、一々和希が服着るの面倒だろう、それに俺は優しいからわざわざロングTにしてやったんだからな。和希が何と言おうと決まりだから」
「そんな優しさ要らないよぉ。拓真、言い出したら効かないんだから、もう」
プクッと膨れると頬を突っつかれ
「和希と2人っきりなんだ。ずっと和希を独り占めできる」
「……解ったよ。でも俺だけじゃやだよ。拓真も下履かないでよぉ、それでもいいの?」
「全然構わない。その方がやりたい時に直ぐできるからいいな」
直ぐにパンツを脱ぎ「これでいいか」と拓真は前をブラブラさせる。
「恥ずかしくないの?」
「何で、もう、和希何度も見てるだろう。これでいっぱい和希の事可愛がってやるからな」
いやらしく笑い軽く手で扱く。
「今は無理だからね」
「解ってるよ。俺も少しゆっくりするから体力回復に努める」
「努めなくっていいんですけど…なるべくゆっくりお願いします」
「そうだな、テレビでも見るか?いいのやって無ければ確かDVDとゲ-ムもあったはず探してみようぜ」
テレビ付近を探しに行くのをぼんやりソファから見ていた。
ガサゴソと探していた拓真が
「和希あったぞ、DVDは昔のアクションとホラ-が何本かある。ゲ-ムも古いゲ-ム機とソフトが何本かだな」
持ってきたゲ-ムソフトはテトリス.マリオカ-ト.ストリートファイタ-シリ-ズと結構古いが俺達には逆に新鮮な感じがして
「ゲ-ムしようよ。まずテトリスからしたい」と言ったら拓真は「よし」と言ってセットしてくれた。
「落ちゲ-の初期のやつだよねぇ。うわぁ、年代感じる。でも単純で楽しい」
今のゲ-ムが複雑な物が多いからこの単純さが良かった。
俺が1人で「棒が来い」「赤.赤」とか口に出してやってると「和希、そこにハマるから」「遅いんだよぉ」拓真も画面を見ながら口を出してくる。
「拓真、うるさいよぉ。集中できない」
文句言う。
「これ位で集中できないって?下手くそ」
言われムッとして
「じゃあ、拓真はできるの?」言い返す。
「昔やったきりだけど和希よりはできるんじゃねぇ」ニヤつく。
「じゃあ、やってみて」ゲ-ム機を渡すと
「やってみるか」って言って始めの1〜2回は直ぐに失敗してたけど見る見るうちに上手くなりどんどんクリアしていく。
「まあ、こんなもんだろう」って得意げに言うから「ストリートファイターは、俺もできるもん」とコンピュータ相手にやり出す。
対戦相手を何人か倒し満足していると「コンピュータ相手なんてつまんねぇじゃん。俺と対戦しようぜ」
「さっきは、あんまりやったこと無いテトリスだったけど、今度は負けないからね」
「ふうん、じゃあ、ただやるんじゃつまんねぇから負けた方が勝った方の言う事1つ聞くってどう?3回戦しようぜ」
俺は考えてこれは勝てばパンツ履くって拓真に言えるんじゃないかと思い
「その勝負受けて立つ、俺が勝ったらパンツ履く事を要求するからね」
「……そうきたか、まあ勝てば良いんだから、ま、いっかぁ」
「何、その余裕、絶対勝つ」
こうしてパンツを掛けた勝負が始まった。
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