紅く熟れて捲れて、モノ欲しげにひくついている樹のソコに、固く脈打つ自分のペニスをあてがう。きゅっきゅっと収縮しながら先端に口付けるような感触。それに堪らなく煽られて、月城は熱く呻いた。 「どうだ。樹のソコは極上だぞ。美味そうだろう？」 巧が耳に舌を這わせ、笑いながら囁く。耳から背中にゾクッゾクっと走り抜けていく痺れが、ひときわ重たい熱をペニスへと運んだ。痛いほど張り詰めたソコは、樹の熱い肉襞を早く味わいたがっている。 巧に無理やりオンナにされてから、ほとんど機能しなくなった自分の本来の性が、狂おしく樹の肉の感触を求めていた。 自分の呼吸が荒い。挿れたくて堪らない。 それでも、僅かに残された理性が、その先に進むことを戸惑わせている。 「ふん」 巧は楽しげに鼻を鳴らすと、後ろからのしかかってきて 「無駄な抵抗はよせ。これで、どうだ？」 無防備に突き出していた尻をいやらしい手つきで撫で回し、割れ目の奥の窄まりに何かを突き入れてきた。 「……あっくぅ……っ」 不意打ちのそれは、ローションをたっぷりと纏った巧のごつい指だ。無遠慮に潜り込んできた指先が、手加減もなくいきなり浅い位置にある肉芽を揺らし始めた。 「あぁっは……ぁっあっ」 月城は獣のような声をあげて仰け反った。知り尽くされている身体は、巧の意のままだった。月城は喘ぎながら樹の腰を掴んで、あてがったペニスを勢いよく突き入れた。 「んあぁん」 樹の掠れた喘ぎが、まるで共鳴し合うように、自分の声と重なった。 満足そうに再び鼻を鳴らし、巧が指を引き抜いても、月城の興奮は治まらない。 初めて味わう樹の肉は、狭いのに柔らかくほぐれて、自分の芯に絡みつき締め付けてくる。 目の前が真っ白に弾けそうな悦びに、月城は細い腰を押さえつけたまま、更に奥へと突き入れた。 「……っぁーーーっあ、あう……っ」 甘えた樹の鳴き声は、もう哀しげには聴こえない。むしろ、自分の楔が獲物に悦びを与えているのだと思えた。 久しぶりに味わう雄としての快感が、理性を吹き飛ばしていく。 狭い隘路をかきわけて奥の奥まで侵入し、じわじわと腰を引いて、熱い襞の引き攣りを味わう。とめどなく溢れてくる快感の波に、月城は酔いしれていた。 ……ああ。すごい。イきたいっ。出したいっ。 月城がギリギリまで引き抜いて、再び押し入ろうとした時、その根元を巧が掴んだ。 「待て。まだだ」 滾りきった熱に急ブレーキをかけられて、目の前が一瞬、紅く染まった。巧は喉を鳴らして笑いながら、きつく掴んだソコに何かを巻き付けた。 「あっあう……っ」 激しい痛みに月城が悲鳴をあげると、手を離した巧が後ろから覆い被さってくる。 「颯士。おまえにもご馳走をくれてやる」