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月の想い・星の願い13※
ここに連れてこられてから、もう何日ぐらい経ったのだろう。
最初の何日かは、数えていたけれど、ずっと窓のないこの部屋にいるせいで、もう時間の感覚さえ分からなくなっていた。
「……ん……っ……んぁ……っ」
ベッドの上で寝返りをうつと、中のものが角度を変えて、感じるところをえぐる。樹は、思わず変な声が漏れて、慌てて枕に口をあてた。
身体の中で、ぶーんと虫の羽音みたいな音をたてて震えているもの。さっき叔父が、とろとろの液体と一緒に、中に無理矢理押し込んでいった。
気持ち悪くて抜いてしまいたかったが、上からぴったりした革のパンツみたいなものを履かされて、もがいても飛び出してしまわないようにされている。パンツは前の部分が開いていて、自分のおおきくなったものがそこからにょきっと生えてるから、きっともの凄く変な格好だ。恥ずかしくて隠したいが、樹は首輪と手錠でベッドに繋がれていて、少し寝返りをうつくらいしか出来なかった。
身体が、びくびくと勝手に跳ねる。中で震えているものが、気持ちいいところをずっと刺激していて、どんどん熱くなっていく。
(……イヤだ。また僕は変になる。あのおかしな病気が始まっちゃう。あれが始まると、僕は獣みたいになって、イヤラシイ声で鳴いてしまう。頭の中が真っ白になって、目の前がチカチカして、叔父さんや月城さんに、もっとして欲しいって必死にお願いしてしまう。
ホントはイヤなのに。恥ずかしいし、怖い。
僕が僕じゃなくなってくみたいで、ホントに怖いんだ)
「辛いかい?」
急に上から声が降ってきて、樹はびっくりして顔をあげた。
月城が、顔を覗き込んでいて、細い指で頭を優しく撫でた。
「……っんあ……とって……っ」
樹は息を詰まらせながら、月城にお願いした。
「ダメだよ。巧さんが戻るまで、我慢、ね?」
「っや……っだ……とってぇ」
月城は、樹の目から零れた涙を指先ですくい取ると
「何にも考えないで。頭の中、空っぽにしてごらん。気持ちいいでしょ?もっともっと気持ち良くなって」
優しい声でそう囁きながら、月城が何かを触った。途端に中のものの振動が強くなって、ブウーンっと音をたてながら、中で暴れ始めた。
「っっっんあっあーーっ」
強烈な快感。息が詰まる。
(……ああっそこはダメっやだやだっくるしいっ)
樹の身体が、がくがくと痙攣する。急激に集まった熱が一気に出口へ向かうが、そこはぎゅっと塞がれていて、どこにも出ていけない。
(……変な声、止まらない。ああっ熱いよ。気持ちいっ。ダメだダメダメっ)
「んあ゛ーーーっ」
ぶわっと身体が浮いた。
頭の中が真っ白になっていく。
「いい子だね、樹くん。もっともっと、気持ちよくなろうね」
月城の声が、どこか遠くに聞こえる。樹は両足を踏ん張って腰を揺らしながら、次の波が押し寄せるのを待った。
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