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想いの行く先3※(暗転注意)
「じゃあな、樹。また次の休みも遊びに来いよ」
家まで送るという薫に、近くの公園まででいいとお願いした。車から降りる時、薫は手を掴んでぐいっと引っ張り、樹にちゅっとキスをしてくれた。
ふわふわとまだ夢心地のまま、家の玄関に辿り着く。呼び鈴を鳴らすと、しばらくしてドアが勢い良く開いた。びっくりした樹の前に顔を出したのは……
「……っ叔父さん……」
「樹。今までどこに雲隠れしてたんだ?」
樹の幸せな気分は、一気にどん底に突き落とされた。
「え、叔父さん、義父さんと母さんは……」
「あいつらは出掛けてる。いいから早く来い」
叔父はイライラしながら樹の言葉を遮ると、引きずるようにして、2階の客間に連れて行った。
部屋に入ると鍵をかけて、奥の寝室に向かう。樹は必死に後退りして抵抗した。
「ね、叔父さん、やだ。俺、もう眠いから……」
「愚図るなよ、この不良息子が。いいから黙って大人しくしてろ」
叔父は樹の抵抗を無視して、ベッドの上に突き飛ばす。
「2日もどこをほっつき歩いてた? おまえは本当にどうしようもない子だな。ほら、さっさと服を脱ぐんだ」
言いながら、飛び起きてベッドから降りようとする樹の腕を掴んで引き戻し、馬乗りになった。
「やだ。離してよっやだっ」
薫と過ごした、楽しい時間の名残りに、まだまだ浸っていたい。こんな、天国から地獄みたいなのは、絶対に嫌だ。
のしかかられて必死に暴れる樹の頬を、叔父がバシッと平手打ちした。
(……っ!)
「手を焼かせるなっ。大人しくしていろ」
叩かれた頬がじんじんと熱い。樹はびっくりし過ぎて、叔父の怖い顔を見上げたまま、完全に固まってしまった。叔父はいつも嫌なことをするけれど、ほっぺたをひっぱたかれたのは初めてだった。
(……怖い)
叔父の顔が近づく。そのまま無理矢理、唇を押し付けられた。
さっき薫にキスしてもらった時の、幸せな気持ちと優しい唇の感触が…消えていく。
「……ん……っぅ」
強引に唇を割られて、ねっとりとした叔父の舌が入ってくる。首を振ってもがこうとしたが、叔父の両手が頭を押さえつけた。
(……義兄さん……っ)
舌を絡められてきつく吸われた。嫌だ。吐き気がする。
樹は必死に、これは薫の口だと思い込もうとした。
でもダメだ。気持ち悪い。
「んっぅう……っん……っ」
叔父の手が、もぞもぞと身体をまさぐる。
(やだ。やめてよっ。……っ?!)
樹はびくんっとなった。叔父の手が、いきなりズボンの上からあそこを握り締めたのだ。
ボタンを外されチャックが下ろされた。トランクスの中に忍び込んだ手が、あそこを直に掴む。
「ぅや……っぁ……んむ……っ」
叔父の手を外そうと、樹は身を捩ったが、ぎゅうっと潰されそうな位強く握られて、怖くて動くのを止めた。
「無駄な抵抗するなよ、樹。すぐに気持ち良くしてやるからな」
叔父は笑いながら囁いて、樹のペニスを扱き始めた。痛みに縮こまってたそれが、じわじわと熱くなっていく。
「ほらな。膨らんできた。エロいな、樹。嫌なくせにちゃんと勃ってきたぞ。おまえは、痛いぐらいの方が感じるんだよな」
叔父のいやらしい声が、樹の耳に突き刺さる。
泣きたいくらい嫌なのに、やめて欲しいのに、頭の中がぼーっとしてきて、痛いのか、気持ちイイのか、分からなくなっていく。
「気持ちいいか? 樹。おまえはこれが大好きだろう?」
叔父が目の前に、チューブをちらつかせた。
(……これ、やだ。べとべとのジェル。これを前やお尻に塗られると、かーっと火傷しそうに熱くなって、痛いのにだんだん気持ち良くなって、わけがわかんなくなるんだ)
「……っやっだ……っ」
「嫌じゃないよなぁ。欲しいってちゃんと言ってみろ」
叔父はニタニタ笑うと、チューブの蓋を外して、ピンク色の半透明のジェルを手に出した。その手をそのまま下に持っていくと、震えるペニスの先に、べっとりと塗り付けた。
「やぁっやだぁっやめてっ」
叔父の指が、先っぽをこじ開けるようにして、ジェルを塗り込めていく。
熱いっ痛いっ。やだっやだよ!
樹は泣きながら両手を滅茶苦茶に振り回した。叔父はうるさそうに唸ると
「いい加減にしろ。縛られたいのか? ん? こないだみたいにぐるぐる巻きにして、何時間も玩具で苛めてやるか?」
(……っ)
樹はびくっとして動くのを止めた。叔父が言ったそれは、前にお仕置きだとやられて、死ぬほど苦しかった。
(……またあんなことされたら、僕は狂っちゃうよ)
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