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見えない光6※

樹はその後、前を縛められて、溜まりきった熱を放出させてもらえないまま、浴室で巧の楔を受け入れて狂いよがりまくった。半ば朦朧としている樹の、あまりにも軽すぎる身体を抱きかかえて、寝室へと移る。 ベッドに横たえた樹の目は虚ろで、まるで魂が抜けた人形のようだった。 月城は、まだ濡れている樹の髪を、柔らかいタオルで何度も拭ってやった。 「颯士。ちょっと電話をかけてくるから、樹にこれを入れておけ」 そう言って巧は箱をベッドに放り、寝室を出て行った。蓋を開けてみると、箱の中身はローターだった。 ……少しは休ませてやればいいのに。 月城は顔を顰めため息をつくと、それを掴んで樹の身体の上に覆い被さる。両手を顔の脇について見下ろしても、樹の目はピクリとも動かない。本当に魂が抜けてしまったみたいだ。 「樹くん? 大丈夫?」 月城の呼びかけに、樹がぴくんと微かに震えた。こちらを真っ直ぐ見上げているのに見えていないようだった瞳が、少しだけ正気の色を滲ませる。 唇がうっすらと開き、何か言おうと震える。だが、出てきたのは微かな吐息だけだ。 「水、飲みたい?」 樹は気怠そうに首を小さく横に振る。その目はどろりと澱んで、何の感情も読み取れない。 巧に引き取られ、監禁されて無理やり性の手ほどきを受けていたあの頃の自分も、こんな目をしていたのだろうか。 月城は火照って淡い桜色に染まった樹の滑らかな頬を、そっと手のひらでさすった。 「巧さん。今、電話をかけに行ってる。君の……後ろにこれ、入れるようにって。ごめんね。彼の機嫌を損ねると、君がもっと酷い思いをするだけだから……入れさせてね」 ゆっくりと説明する月城の顔を、ぼんやりと見上げていた樹が、ちょっと怯えたように月城の差し出す物を見てから、目を伏せた。 その諦めきった表情が、せつなくて苦しい。 月城は身を起こすと、樹の身体を抱き起こして、うつ伏せにさせた。 「足、開いて?」 樹がのろのろと脚を動かす。その痛々しいほど小さな尻に、ローションを垂らしてから、ゆっくりと蕾にローターを押し当てた。 びくりと、樹の全身が震える。 月城は躊躇したくなる気持ちを押し殺して、まだ柔らかくほぐれているそこに、無機質な玩具を押し込んでいった。 「んぅ……ん……んぅぅ……」 樹が弱々しく呻いて、身体を強ばらせる。小さな卵型のそれは、あまりにも呆気なく樹の中におさまった。 月城は感情をなくしてローターのスイッチを入れた。ぶーんという虫の羽音がして、玩具が小さな窄まりの奥で振動し始める。 「ぁ……んぅぅ……んう……」 さっきの淫楽の名残りを滲ませた、少し重苦しいが艶めいた樹の声が、徐々に大きくなっていく。

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