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王道バレンタインSS 4 とろとろミルク

 原因はあいつ、山下だった。  三の付く時期は別れる可能性大なんすよ!  そう、あの時、皆で新しくできた定食屋に行った時に言われたらしい。あいつの場合は三ヶ月。って、三ヶ月で別れた、しかも理由が平凡すぎてとか、退屈だったからとか。  面白いのにな、山下。  飽きないだろ。ワーキャーうるさくて。つうかその女にしてみたら、好みじゃなかった。ただそれだけだ。別れるのが早いだろ。そもそも合ってなかったんだよ、きっと。  けど、それを真に受けて、ちょうど付き合って三年目になった今年のバレンタイン、要が突拍子もないマンネリ打開策を打ち出した。  つうか、マンネリしてねぇし。 「や、だぁっ……高雄、舐めたらっ」  誰だよ。媚薬入りのチョコ食わせた要はエロいなんて甘いことを言ってた大バカ野郎は。頭ン中で妄想した媚薬にエロくなった要以上に、普通に、すでに媚薬なしでエロいんだけど? 「あ、ンっ……それ、布がっ」  透けてるレース越しにそそり立つピンクのペニスを口に咥えた。猫の舌って、たぶんこんな感じなんじゃね? ってくらいザリザリとした肌触りのパンティーは履いてる時以上の違和感で、要のペニスを扱いてる。  口を手で押さえてるけど意味がないくらいあられもない甘い声。  フェラに悦がる身体は吸われる度にシーツを握り締めてる。けど、堪えたって無理だろ? イきたそうに腰をくねらせて、俺の口の中を犯してる。 「ザリザリって、する、の……ダメ」 「ダメじゃねぇよ」  いってぇ。股間とこ、暴走寸前だ。 「やだ、ぁ……ン、も、イっちゃう」  あんたの中でイきたいって、痛いんだけど。 「高雄、ぁ……っ」  けど、まだ、「待て」だ。  欲しそうにフェラで要のペニスの味を楽しんでいる俺に触れて、髪に指を差し込む。その仕草は自分からフェラをねだるようにも見えた。  エロすぎだ。  透けランジェリーなんて身に着けて? そのエロい身体をスーツで隠して? そんで一日デスクに張り付いてたのか? 「なぁ、要、俺に今日外出頼んだの、なんで?」  ――庄司、悪いが、打ち合わせ頼めるか?  そう言われたの、いつだっけ? けど、あの定食屋に行った後数日が経った頃だ。 「高雄の顔、見たら、したく、なりそう、だったから」 「……」 「だから、外回り、頼んだ」  レースのブラ越しに、そのレースが透けて丸見えな美味そうな乳首越しに、必死に俺へと手を伸ばす要に煽られる。  一日このスケベな格好をしていた、クソ真面目で鬼って呼ばれてる花織課長の、艶姿にやばいわ。 「高雄の、欲しく、なっちゃう、から」  すげぇ、してぇ。 「あ、っなんで、も、へーきっ」  あんたの中に、早く挿れたい。 「も、濡れてるっ」  なぁ、自分で何言ってるかわかってる? こんなスケベな下着を唾液と先走りが滴るくらいに濡らして、ブラが浮くくらい乳首を硬くツンと尖らせながら、俺を欲しがってんだけど?  四つん這いにされて。 「高雄っ」 「これ、せっかくなんだから有効活用しないとだろ」 「!」  とろりと白を垂らされたのは、このあと俺のを咥えてくれるやらしい孔のとこ。垂らした瞬間、そこから喉奥が焼けるくらいの甘い香りが漂った。 「あ、そんなとこっ」 「こんなとこにかけるためのミルクじゃん」  この甘い甘い香りがあんたのここからしてるんだ。なんて卑猥な行為。 「あ、やぁっ……ン」  ヒクついてる欲しがりな孔にキスされながら。 「ぁ、やだっ、や、あぁっ……ン、高雄、イっ……ぁっ」  下着越しにペニス扱かれて。 「や、ぁっ……あぁ、ン、イっ、ぁっ……ひゃぁっあぁぁぁぁっ!」  潮吹いちゃってるくらいにエロくて。 「……要」  手の甲で口元を拭いながら、愛撫の手を止めて、おねだりをする猫のような格好をした要を眺める。 「今度は、こっちもして」 「……ぁ、甘いにおい」  とろりとした白が真っ直ぐに落っこちたのは腹に付きそうなくらいにそそり立った俺のペニスだ。 「高雄の、舐……ン」 「っ」  神経が焼き切れそうな快楽だった。喰われてる。 「ン、んっ」  飲み干したいと吸いつかれて。 「要っ」  興奮に身震いする。 「はっ、要の舌、すげ……エッロ」 「ン、んんっ……ンく、ン」  しゃぶりつかれて、目が眩む。この人のこのエロくて柔い口の中に全部吐き出したい。イきたい。射精して、舌の上を俺ので。 「たか、お」  要の舌を俺ので濡らしたい。 「好き、高雄」 「……」 「俺の舌、気持ちイイ?」  たまらなく気持ちイイよ。そう答えると、俺を引き寄せ要からその舌を絡める濃厚な口付けをされる。甘い吐息を零しながらゆっくり近づいて触れて重ねて。唇を白い指で割り開き、俺の舌に触れたいと舌を差し込んで。孔を濡らして愛撫してたベロの感触を楽しんでる。  すげぇ、卑猥なキス。  こんなキスして、こんな声で誘惑する。 「なぁ、お願いだ。高雄」  唾液に濡れた、まだ甘い香りが仄かに残るペニスの先端にキスをして、名残惜しそうに鈴口を吸われた。 「高雄の、これがいい」 「っ」  もうびしょ濡れで意味なんて到底なくしてる下着を自分で引っ張って、ズラすと、紐が邪魔してた孔の口を晒した。 「ここに早く、欲しいんだ」 「……」 「高雄の、硬いの、欲しい」  こんなやらしくて。 「あ、高雄っ、高雄っ」  可愛いあんた相手に、その「三」のジンクスなんて、普通に消し飛ぶだろ。 「っ、要」 「あ、ぁっ……ぁっン」  あっまい声。 「あ、あぁぁぁあっ!」  きつくて狭くて、柔い場所。 「あっ……ン」  理性ごと消し飛ぶっつうの。  貫かれた瞬間、下着の隙間から白を飛び散らせながらイった要がぎゅっと頭上の枕にしがみつく。コリッコリに硬くなった乳首にまでその白を飛ばして、ずぶりと刺し貫かれて、気持ち良さそうな顔で、身体をくねらせてる。 「高雄? な、で、笑って」  クソ、気持ちイイよ。 「三、だっけ?」 「……」 「浮気はしねぇけど」  あんたの中は、あまりに気持ち良くて。 「三の付くっていうなら、初めてセックスした時よりもエロくて可愛い要の中で、三、秒でイかされそう……だわ」  もうイきそうだ。 「あぁっ……ン、そこ、されるの、好き」 「ここ?」 「あ、あぁぁっ」  喉を仰け反らせて喘ぐ要に見惚れた。 「すげ……中、きゅうきゅうしてる」 「ん、だって、高雄、イきそう、なんだ、ろう?」  そう、もうイきそう。だから、深く奥に捻じ込んだ。 「ひゃぁ……ぁ、ン」  そして、引いて、また奥にいく。 「あ、ぁっ」  その瞬間、背中をしならさえて喘ぐ要は何より綺麗でさ。 「なぁ、要」 「っ」 「心配しなくていいから」 「……」 「すげぇ、好きだから」 「! ンっ、っっっっ、あぁぁぁぁっ」  吸いつかれて、うねる内側に我慢なんてできなかった。 「あっ……ン、ぁ、高雄っ」 「っ……くそ」 「三、十三秒くらい、じゃない、か?」 「ったく」  嬉しそうに微笑むなよ。 「要」 「あっ……今、イってる」  中出しがくちゅりと音を立てた。 「もうさっきので、使いきったから、今度はこっちの」  ラブミルク、だっけ? 甘くねぇけど。白いやつ。 「あンっ……ン、欲しい、高雄の、ミルク」 「っ」 「全部、ちょうだい」  どんなチョコより甘い要に誘われて、齧り付くようにうなじにキスをしたら、甘い甘い蜂蜜みたいな声が耳元で、またやらしいことを囁いていた。

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