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初旅行篇 6 スケベでエロくて、清純派
――高雄の隣、ずっと。
そんなことを言うから、止まらないんだろ。
「あ、あぁぁぁっン、ダメ、そこ、気持ちイイっ」
要が震えて悦ぶ前立腺を一番好きなペニスのカリ首で引っ掻いてやると、ぎゅっと中がきつくしゃぶりつく。
「高雄っ、ぁ、ン、好き、だっ、お願い、だから」
「っ」
「もっと、して。俺の中に、あ、やぁっン、ぁンっ」
やらしい喘ぎ声が部屋に響いて、真正面で抱き合いながら、敷いてもらったばかりの布団が乱れるのもかまわず、要の中を掻き回す。
「あぁぁぁっ……!」
いつの間にか布団は敷き終わっていた。部屋には俺たちと敷かれたばかりの布団が並んでいた。今は、もう、その布団も乱れてるけど。
「ン、ぁ、も、高雄っ、イくっ」
「っ」
「高雄の、中に、欲しっ」
やらしいおねだりをしながら、白い腕を俺の首に抱きつけて、脚でも絡みついて、キスしながら、自分で俺の切っ先を好きなところに擦り付けてる。
綺麗なのに男で、清楚なくせに、エロくて。しれっとした顔しながら、剥いたら、パイパンで、あっちこっちピンク色の卑猥でスケベな身体してる。
「高雄、中に、して」
可愛い年上。
ありえないだろ。夢中にならないわけがないだろ。
元カノを見てヤキモチをやくくらいなら誰でもする。勘違いして、男同士だからとウソついて、隠して、そのウソに胸んとこ刺し貫かれて痛くなって泣き出した。それだけならまだ、可愛いもんだ。
「あ、あぁっン……ぁンっ」
この人がそのくらいだったら、きっとノンケに戻れた、かもな。でも、もう無理だ。
「あぁっ、ン、そこ、気持ちイイ」
「ここ? 要の好きな、前立腺」
「ン、高雄の太いのが、当たって、イってしまう」
やらしい言葉を上品な低い声で言って、気持ち良さそうに喘ぐ唇を噛み締めようとするから、指でそれを阻止すれば、舌を這わせて舐めてくる。
でもただエロいだけじゃなくて、たまに恥ずかしがったりもするから困るんだ。壁の向こうに知らない誰かがいる状況で、鏡の前でセックスをするなんて、照れて恥ずかしがって、隠れたいと囁きそうなのに。実際、最初、壁に手をついてた時は恥ずかしがってたし。それなのに、途中から鏡の中にいる俺たちをじっと、潤んだ瞳で見つめてた。セックスしている自分たちをじっと見て、繋がった場所をきつく締め付けてた。
「要っ」
「あ、あぁっ、ンっ……イ、くっ? 中っ」
セックスしているのを見て、自分を抱く男を抱き締めて、全身使って「好き」を繋げて、この隣にずっといさせてくれとねだるとか、ホント、凶悪レベルで可愛くて、どうにかなりそうだ。
シーツの波に漂う魚みたいに身体をくねらせる要を抱き起こした。繋がりは保ったまま。体勢が変わって、要の重さ分もっと深く自分から俺を咥え込んでいく快感に仰け反って喘ぐ喉仏がやらしい。
「あ、あっ、ぁ、奥、すご、ぁっ」
抱き締めながら、突くんじゃなく、回しながら奥にペニスを押し付けて、上下する白い喉仏に見惚れてた。
「あ、も、ぉ……イっ」
「かな、めっ」
俺の吐き出した熱でトロトロに濡れた要の身体の中、奥をペニスで夢中になって下から突いて、貫いて、擦り付けて、やらしい蜜音を部屋に響かせる。細くて白い尻たぶに指を食い込ませて、開かせて、この人の最奥を何度も切っ先で抉りながら、その心臓が暴れてるだろう胸にあるピンクの粒に舌を這わせた。
「あぁぁっン、イ、くっ、乳首、ぁっ、気持ちイイっ」
舌先を押しのけるくらいに硬くなった乳首をびしょ濡れにするほど舐めて、赤い先端を食んで、周囲にキスの印を刻み付けて。扱かれていないのに、もうイきたい、とピクンピクン跳ねるピンク色をしたペニスがやらしい。
「要っ」
「あ、あっ、あああっ…………っ」
きゅっと身体を丸めながら、白い蜜を弾かせる要の中でイった。
「あ……ン、高雄の、ぁ、ついの」
「要」
抱き合って、ドクドクと激しく脈打つ繋がった場所の熱に蕩けてる。
「ン、おいし……高雄の」
ホント、あんたは極悪だ。
「高雄の全部、美味しい」
尻奥から孔の口まで中出しした俺ので濡らして、嬉しそうに内壁で俺を締め付けてるだけでも、凶悪なのに。
俺の首筋に舌を這わせて、汗を舐めて、まるで極上のジュースでも啜ったみたいに嬉しそうに微笑むとか、凶悪通りこして、極悪だ。
「あっ! あぁぁっン、深っ」
こんな人相手に、どう萎えろっていうんだ。
「ぁ、高雄……」
「何?」
すげぇ満足してるのに。あんたで満たされて、幸せなのに、あんたが――。
「さっき、の、俺たちは似合ってた? その、鏡の中の……」
「あぁ」
こんなにもスケベで可愛いから、萎える気配がないだろうが。
「鏡の中にいる、俺とあんたが並んでるとこ、お似合いだった」
俺の言葉に頬を染めて嬉しそうにするこの人がたまらなく愛しくて、掻き抱いて、繋がった場所がまた発熱する。
「あ……ン、高雄の、大きくなった」
「っ」
がっついてるんじゃない。物足りないんじゃない。でも、もっとしたい。そう思うのは仕方ないだろ。だって、相手はこの人なんだから。
「高雄、もっと、くれるのか?」
ガキかよ、俺は。萎む気配のない欲情が気恥ずかしいのに、そんな照れててる俺の頬を両手で包み込んで、瞳を覗きながら、あんたは言うんだ。
「もっと、欲しい。高雄のこと、たくさん、くれ」
もう、こんなに全身あんたのものなのに?
「ここに、たくさん、欲しい」
そう言って、俺に跨る脚を大胆に開き、繋がった場所を孔の口できゅんと締め付けて、美味そうに根元まで飲み込んだ要が、自分の吐息ごと食べて欲しそうにキスで舌を絡ませてくる。
「ン、んっ……んんふっ」
自分から腰を振って、中出しした精液が溢れるそこでやらしい音を鳴らし、飲み込んで、垂らしてる。
「ン、高雄、好き」
こんなセックスをする恋愛がド下手な年上相手に、萎えるなんて不可能だ。
「あぁぁっ……ン」
部屋に響く甘い声を聞きながら、そんなことを思ってた。
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