「あっ、あぁっ……庄司っ、ぁっ、なにっ、してっ」 「っ」 　ホント、何してんだろうな。ゲイじゃないのに、なんで、こんな止められねぇんだよ。 「っ、花織、さんっ」 「あぁぁっ、ン」 　あの眉間に皺ばっか寄せて、この世に怖いものなんてないだろう「花織課長」が乱れてる。薄いピンク色をしたペニスを初めて他人の手で扱かれて甘い声をあげまくってる。ワンサイズ上回るペニスと一緒に握り締められて、裏筋同士を擦り合わせるとたまらなく気持ち良さそうに、瞳を潤ませ、空腰まで使って喘いだりして。そんなのを見たら、どうしようもなく興奮した。興奮は熱になって、内側で暴れて、俺の理性を掻き乱して、毟り取って、本能にだけ突き動かされる雄にする。 「花織さんのここ、汁ダク」 「や、あぁっ……ンあっ、ン、だって、こんなのっ、初めて、だからっ」 　俺も初めてだ。こんなにサカったのは初めて。自分をコントロールできないほど興奮するなんてこと、ありえねぇ。後先考えず、相手があの花織課長ってこと、わかってんのかよ、俺は。 「こういうこと、されるの初めて？」 　わかってる。花織課長だから、俺はこんなに。 「あ、あぁっ、や、強すぎるっ、庄司っ」 「カウパー溢れさせてるくせに」 　ぎゅっと強く握っても、この人の溢した汁でびしょ濡れになった手筒の中を二本のペニスは気持ち良さそうに抉じ開けて擦り合わさる。手でなぞられるのとも、舌で舐められるのとも違う、ペニス同士の不器用な擦れ合いにさっきから背筋がざわついて仕方ない。 「や、何、これ、ぇ……」 「っ」 　ホント、なんだよ、これ。 「これ、脱ぎましょうか。花織さん、トロトロすぎて、シャツ濡れますよ？」 「あ、ンっ」 　初めてだから？　こんな洪水みたいに先走りを溢れさせて、ペニスびしょ濡れにした課長のあられもない姿に何度も込み上げてくる熱と唾液を飲み干した。すげぇ光景。大きく開いた脚の間には濡れて光る薄いピンク色のペニスがあった。俺の手にしっかりと反応して、勃って、汁を溢れさせてた。その溢れた液は竿を伝い落ちて、柔らかい産毛を濡らしていて、すげぇ、卑猥だった。 「あ、ちょ」 　花織要が俺の下で身体をくねらせ乱れてる。シャツのボタンを外されて、顔を真っ赤にしながら、ペニスをしっかり勃たたせてる。 　それだけでもこんなに頭がバカになるっつうのに。 「あ、ダメ、見、なっ」 　無意識のうちに奥歯が力を込めた。 「見ないで、くれっ」 　そのくらい、欲望が身体の内側で暴れ狂う。 「あ、や、またっ、そんな強く扱いたらっ」 「汁ダクどころか大洪水っすね」 　ゴクリ、と大きく息を飲み込む。 　真っ白な肌は脱がせると呼吸を忘れそうなくらいに綺麗だった。鎖骨も、骨っぽい肩もちゃんと男の骨格してんのに、どんな女を裸に剥くよりも興奮した。 「あぁぁぁぁンっ」 　そんな白い肌にウソだろって呟きたくなるほど、甘い薄ピンク色をした乳首がふたつくっ付いてる。 「あ、ちょ、舐めっ、ぁ、あぁぁぁっン」 　女みたいに膨らんでるわけでも、柔らかいわけでもない、華奢な体格に見合った本当に胸「板」だ。同じ男の裸なのに、女のとは全然違うのに、たまらなく美味そうだった。だから自分でも驚くほど無意識のうちに、その薄いピンク色をした粒を口に含んで、吸って、舐めて、歯を立てる。 「あ、あぁっ、ン、やだっ、庄司っ、そんなとこ」 　んだよ。なんで、こんなに敏感なんだよ、あんたは。初めてなのに、乳首吸われて、腰ビクつかせて反応したりして。 「やあぁぁっ、吸っ、ぁっンっ！」 　吸われて、ツンと乳首を勃起させたりすんなよ。 「あ、あ、あっ……ン、ぁ、ンっ」 　甘い悲鳴とかあげるなよ。ホント、どうにかなる。 　乳首にむしゃぶりついて、吸って、舐めて、唾液に濡れたところを今度は指で摘んでみたり、爪で弾いてみたり。もう片方の乳首はキスを待ち侘びていたみたいに、もう勝手に勃起して、舌の上でコリコリとした質感を味わせてくれる。何度も思った。本当に初めてかよって。そのくらい快楽に貪欲なのがたまらない。手筒にきつく締め付けられてるペニスはビクビクと跳ねる腰に悦んで液をその先端から溢れさせている。 「あぁっ、庄司ぃ……」 　甘ったるい声。 「花織さん……」 「ぁ、な、に？」 　快楽に夢中になってる濡れた瞳がトロンとしつつも、声を追いかけ、俺を見つける。目が合っただけで、本当に獣にでもなりそうなくらい、雄の本能を駆り立てる表情に、また、喉が鳴った。 「ここ、パイパンのエロいの、見られて恥ずかしいっすか？」 「！」 　ある意味、恥ずかしいだろ。こんな男の理性吹っ飛ばせるペニスなんて、見せびらかしたらダメだから、少しくらい恥らってもらわないと。 「そ、そりゃ……」 　顔を真っ赤にして恥らうくせに、その身体は快楽を貪欲にしゃぶってる。さっきまで薄いピンク色だった乳首を愛撫されて濃く色づかせながら、手で握り締められ扱かれるペニスはトロトロに濡れて、本当に花びらに隠されて、蜜まみれになった花芯みたいだ。 「じゃあ」 　ホント、どうにかなる。っていうか、もうなった。 「じゃあ、もっと恥ずかしいことをしたら、そんなの気にならなくなるんじゃないっすか？」 「え？」 　びっくりした顔してた。 「あ、ちょ、そんなとこ、あぁぁぁっ」 「こんなとこに指が入るくらい、ここ、びしょ濡れにして気持ちイイんでしょ？」 　でも、俺もびっくりした。 「あ、ダメ、そんなとこに、指入れたらっ、きた、な……」 「言ったでしょ？」 　ゲイでもないのに、俺の下で気持ち良さそうにくねるあんたを見て興奮して、ペニスを痛いくらいに勃たせたりして。男のなんのへんてつもないはずの乳首にむしゃぶりついたりして。 「綺麗だって」 　男の尻の孔に指突き入れて、中の感触、きつさに、こっちがイきそうになるなんて、俺もびっくりした。この男だけは、この花織要だけは今すぐ抱きたくて止められない。この人の初めてを食らい尽くしたい。同じ男だってわかってるのに、それでも抑えきれないなんて、ホント、どうかしてるだろ。