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通販でも斜め上を貫く編 3 極上のごちそう
栄養ドリンクと媚薬を間違えて買ったんだって。普通ならしないだろ、そんな間違え。でも、この人ならありえる。
「ど、しよ……身体、おかし、ぃ」
そもそも敏感なのに、媚薬なんて飲んだら。
小さく途切れ途切れに嬌声を零しながら、キス一つで感度は振り切れて射精の余韻に身体をビクンと跳ねさせ、背中を丸めた。
「要?」
「あ……ダメだ……汚してしまう」
そう小さく不安そうに呟いて。
「今、気がついたけど、それ俺のじゃん」
服。
俺にしがみつく手元で服の袖が余ってる。サイズが違う。
「! ……ごめ」
同じ色のルームウエアを俺も使ってるからわからなかった。どうりで首回りがゆったりしてるはずだ。ぎゅっと身体を丸めていたから気が付かなかったけど、合ってない。袖も裾も余っていて、ベッドの上で膝立ちになってみるとそのサイズが違っていることがよくわかる。
「いいけど、全然」
その俺の服についてしまわないように前屈みになっているけど、もう手遅れ。
「あ……ごめっ」
ほら、やらしいシミができて、そのことに頬を真っ赤にしていた。
「汚してっ」
「いいってば。けど、なんで俺の服着てんの? 要の、なかった?」
普段、職場では勘のいいこの人は俺といる時だけは鈍くて、意地悪な質問をされてることに気がつかない。今だって、俺の服を着てる理由なんて俺はわかってるのに言わせたくてこんな質問をしてる。けど、それに気がつくことなく、真面目にふるふると首を横に振りながら、頬を更に赤くした。
「高雄の匂いで、気持ちいい……から……つい」
小さな声で囁いて、手元で余って仕方ない袖にキスをした。
「……ン」
すごいよな。
このギャップ。
何度でも見たくなる。
オフィスでは厳しいけど部下にも多部署の奴らにも信頼されるくらい仕事のできる鬼の花織課長。涼しげな目元に眼鏡ごしの常に冷静な視線。
「あっ……高雄……ン」
声だってもっと厳しくて、低く、凛とした響きのある声をしてる。そんな人が恋人のルームウエアを着て、甘い溜め息を吐きながら。
頬を蒸気させて、潤んだ瞳で恋人を見つめてる。
物欲しそうに。
「見せて?」
俺の提案に目を丸くして、でもすぐに瞳をトロンとさせながら、あの花織課長が恥ずかしそうに俯いた。そして、今、キスだけでイッた敏感な身体を見せびらかすように服を自分で捲り上げた。
「あ……高雄ぉ」
ごくりと喉が鳴る。
「うまそ……」
そう思わず呟くくらいの極上。
そっと捲り上げて見せてくれた白い肌は濡れて、ピンク色で毛の生えていないパイパンには自身の白がついて濡れている。
「高雄」
乳首も、まだ気持ち良さそうに濡れて、鈴口から透明な液をとろりと溢してるそれも、美味そうなピンク色。
「高雄のキスで、イっちゃう……」
そんなことを囁くんだ。
何度だっておかわりしたくなる、美味そうな極上のエロい身体でさ。
「見せて?」
「あ……」
ベッドの上で四つん這いになった要は、片手で口元を俺の服の袖で隠して、もう片方の手でシーツにしがみつきながら上半身はペタリとベッドのくっつけて、腰を高く突き出した。まるで猫が気持ち良さそうに背中を伸ばすように。
秘密の場所を全部曝け出しながら。
「やぁ……見たら」
ピンク色のやらしい身体を見せびらかしながら。
「高雄……」
甘く甘く啼いてる。
極上のごちそう。
「欲しい?」
「ぅ……ん」
尋ねるとピンク色の孔がヒクンとした。
「指」
ほら。
「それとも、舌」
「ぁ……」
欲しそうにしてる。
そして、スーツで普段隠しているやらしい身体を自分から開いて、甘い声でねだってくれる。
「舌、欲し……ここ、あっあぁぁぁ」
そのごちそうにしゃぶりつく。
「あ、あ、あっ……高雄っ」
「エッロ……」
「あ、高雄っ気持ち、い」
孔舐められながら、俺のルームウエアで自分のピンクのを覆って扱いてさ。
「高雄、また、イッちゃう、舌、らめ」
ダメ? ここ、ねだってるけど? ほら、舌に悦んで、しゃぶりつこうとしてる。
「らめ……高雄」
手を伸ばして俺に縋る白い指先に指を絡めると、それすらも気持ちいいのか、孔がヒクヒクと悦んだ。
細い指、白くて、繊細そうで。それと戯れるように指先でくすぐる。
「くぅ……ン、あっ、イッちゃう」
指で射精した。とろりと溢れてしまったみたいに、指先でじゃれ合うだけで、孔をヒクつかせて、俺の服の中でイって。
「あ、あ、あっ」
「高雄……」
トロットロの極上の身体。
「高雄の……」
「舐めてくれんの?」
「ン……舐めたい」
トロットロの、舌で。
「っ」
しゃぶられるだけで、イきそうになるくらい。
咥えられた瞬間、背中を電気が走るくらい。
「やっば……要の舌」
「ン、ん、ん」
丁寧にしゃぶられるとたまらなかった。あの人の、会議でも打ち合わせでも饒舌に顧客へプロモーションをするあの口が俺のをしゃぶってる。
「ン……高雄の、熱い……」
あの人の口が。
「っ」
俺のを咥えてる。美味そうに。
「要、こっち」
「? あっ……」
腕を引っ張り、しゃぶるのを中断させて、俺の上に要を乗せた。身体の向きは正反対。
「あ……これっ」
「続き」
「あっン」
目の前にあるピンク色の肌に口付けた。付け根に一つ赤い印をつけると、気持ち良さそうにペニスがピクンと揺れて。
「はっ……ンく……ん、む」
舐められながら、舐める要のエロさに目眩すら覚えて。
「高雄の、アツい……」
ちげーよ、熱いのは要の口の中。
「ン……おいひ……ぃ」
美味いのは。
「高雄の」
あなたの身体だ。
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