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3 ご馳走はフォークで? それとも手づかみで?
「早く、奥、来て」
低くて柔らかい声に誘われて、抗えるわけがない。っつうか、抗うわけねぇだろ。
「あっ」
二週間もおあずけ食らってたご馳走が、目の前で「ねぇ、食べて」って言ってるんだから。
「ぁっ、あぁ……ン」
孔の口にペニスの切っ先でキスをしただけで、腰がズンと重くなった。きゅっと締まった口が悦んでいるみたいでエロくて、そのまま、ヒクつく口を抉じ開ける。
「あぁぁ……高雄っ」
喉奥が興奮に焼かれて眩暈がするほど身体が熱くなる。抉じ開けた口の中、内側は二週間ぶりの熱に嬉しそうにしゃぶりついてきた。今さっき、俺恋しさにオナニーで指使って、ぐちゃぐちゃに濡らして擦ってた場所が柔らかくほぐれてるくせに、きつくて狭くて、吸われてるみてぇ。
「あ、あっ、高雄の、太いの、が、来ちゃうっ」
「っ」
自分の言葉にさえ興奮して、孔の口をキュンキュン締めてくる。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
「っ」
吸い付かれて、もってかれるかと思った。ズンってひと突きで奥深くまで挿し貫いたら、極上の狭さに腹の底が煮えたぎったみたいに熱くなった。沸騰して零れる寸前で力を込めて堪えて、突き刺さったペニスの衝撃に射精する要を目で味わって。
「きっつ……」
イきながら締め付けられて、マジでのぼせる。
「あ、ぁっ……ン」
「トコロテン」
「ん、だって、あっン……まだ、動いたらっ」
無理。動くなって言われてじっとしてられるほど、あんたの中がおとなしくしててくれないから。射精の余韻に微痙攣して扱かれてるみたいな快楽の中で、じっとしてろとか、どんな拷問だよ。
「高雄の、シャツ……」
「あぁ、すげぇエロい。俺のシャツ、あんたのがかかって、仕事ン時とか思い出しそう」
「あっやぁぁっ、ン」
興奮した? 今、想像した? キュンって口が俺のことを締め付けた。やらしい身体。綺麗なくせに卑猥で、欲しがりで、そんで、理性ぶっとぶほど気持ちイイ人。
「俺のシャツ着て、俺の匂い感じながらオナニーするなんて、エロいこと、あの花織課長が思いつくなんてな」
「あ、そんなことっ、だって」
「だって、何?」
会話しながら腰はずっと要の中を掻き混ぜてる。言葉と言葉の間に混ざる濡れたやらしい蜜音がたまらなくやらしくて、興奮が背中をざわつかせる。
「だって、高雄がいなくて、寂しかったんだ」
「……」
「あぁぁっン、そこ、もっとして、欲しっ」
俺のペニス代わりに指使ってトロトロになってた、そこよりもっと奥。この人の細く長い指じゃ届かない、俺の、ペニスじゃないと届かない深いとこ。
「あっ……ン、高雄っ」
「? 何?」
「ど、うだ?」
指じゃ届かないことは誰も触れてないって、すぐにわかった。きつくて、狭くて、息をするのを忘れる。
「そこ、高雄しか、来たこと、ない、だろっ? やぁぁっン」
苦くて甘い極上スイーツみたいなこの人の奥を味わったことがあるのは俺だけ。
「あっ、あぁっ……ン、奥、来てるっン……ぁ、すごっ、ぁっ」
この奥に一番熱くてトロットロに蕩けた場所にフォークを突き立てて、掻き混ぜて、味わったのは。
「高雄、だけっ……あぁっン、ぁン」
「っ」
この人のこんな姿を、こんな身体を知っているのは、俺だけ。
「高雄っ、の大きいの、トントンしたら」
「そのシャツ、気に入った?」
「ぇ? あぁぁっン、ぁ」
「ずっと、シャツの袖握ってる」
ずちゅぐちゅ奥まで何度も貫かれながら、喘ぐ口元を俺のシャツで必死に隠してる。本人は隠したいだけなのかもしれない。でも、こっちにしてみたら俺のシャツにキスしながら、萌え袖で、そのシャツの裾んとこに白い精液飛び散らせて最高に卑猥だろ。卑猥なくせに、ほら、相手はこの要だから。
「ン、好き、高雄のシャツ着ただけで、勃起、してしまった。高雄の匂い、も、好き」
華奢なあんたが着るにはでかすぎるシャツを白で汚して、裾に作った丸い沁み。手で裾の端を捲れば、ピンク色をしたペニスがツルツルで、今は興奮して色付く肌に伝い落ちるくらいに先走りに濡れ。そのペニスが突かれる度にぷるんと揺れてエロい。零れた汁でもっと濡れた孔の口に。ずっぷりと突き立てられたペニス。
「ン、好きっ……高雄」
表情は天使みたいに綺麗なくせに。
「もっと、奥来て、ぐちゃぐちゃして」
「っ」
「それと、こっちも……」
精液で濡れたシャツをめくって、火照って色づいた腹、胸までめくり、自分の指でツン尖った乳首を押し潰して見上げる。
「食べて? 高雄の、舌、がいい」
「っ」
指で摘むんじゃなくて、俺の舌がいい?
「物足りなかった? 乳首」
「ン、足りなかった、ぁ、して? いつもみたいに、高雄」
「何を? いつもって?」
舐めて、唇で扱いて、歯で齧ってとねだる、スケベな上司。でも、上司のおねだりに俺は大喜びで飛びついた。むしゃぶり付きながら、腰使って奥まで何度もペニスの切っ先で抉って、掻き混ぜて、前立腺を擦ったら、また深いところを突いて。
「あぁぁっン、ぁ、高雄っ」
細い脚で俺を逃さないように捕まえながら、乳首を味わう俺を大事そうに抱えてた。抱えて、喘ぎながら、何度も。
「あ、あぁっン、乳首、ぁっ」
「要」
中にしゃぶりつかれて、唸るように名前を呼んだ。乳首をいじられて嬉しそうに締め付けてくる身体に頭の芯をドロドロに溶かされそう。
「あぁっン、も、ダメ、高雄っ、たかっぁ、」
「っ」
「ん、高雄」
乳首に歯を立ててキスマークを残していた俺の頬を繊細なこの人の手が包み込む。
「……おかえり」
大事そうに、世界一大切なものを抱えているって、全身使って教えてくれる。
「ただいま」
「あっン、奥、ぁ、ダメ、イく」
この奥でイかせて。ずっと二週間、あんたのことばっか考えてた、あんたに夢中な俺のこと、ここで甘やかしてくれよ。
激しくなる動きに要の声が糖度を増して。
「あ、あっ、イくっ、イくイくっ……ぁ、あぁぁぁぁぁぁあっ!」
そして、肌同士が濡れた音を立てて激しくぶつかるほど、あんたの中を掻き混ぜて、挿し貫いて、奥めがけて、放った。
「ぁっ……」
ぎゅうっと締め付けられて、一瞬で身体が沸騰する。
「あ……高雄の、どくどくいってる」
搾り取られる感覚に身震いした。気持ちよすぎてぶっ飛びそうで、腰を引こうと思った。
「高雄っ」
「?」
その腰を要の脚が捕まえて離そうとしない。でも、離さないと、離れられないだろ。また欲しがるから。
「二週間分、そこに出して」
それなのに、何度も身体で目で、声で、瞳で囁くんだ。
「高雄の、中にいっぱい、注いでくれ」
そして、その甘い唇でねだられて、俺は呆れるほどあんたのことがもっと欲しくなる。
「いいよ。いくらでも」
ほらな? やっぱりこのご馳走は病みつきになる。
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