7 / 229

第7話

臣さん か… 映画デートだってさ、 うちの両親はいつまでも恋人気分でいいよな。 ふうっ と溜息をついて、部屋を片付ける。 朝陽は…あいつも友達んとこ行くって言ってたし… やべぇ、瑞季と二人きりじゃん。 急にドキドキして緊張してきた。 時間ピッタリに玄関のチャイムが鳴った。 慌てて玄関のドアを開けると、そこには笑顔の瑞季が立っていた。 「お邪魔しまーす! あれ…?涼香ママは?」 「親父と映画デートに出掛けたよ。」 「なーんだ。そっか…これ、ママに…」 差し出されたのはピンクのスプレーバラのミニブーケ。 「サンキュ!お袋喜ぶぜ。でもさぁ、今度から手ぶらで来てくれないか? うちは気を遣う家じゃないからさ。」 「うん、でも、僕は涼香ママに喜んでもらいたいから… 高い物じゃないし…」 「気持ちだけで十分だよ。さ、上がって。」 いそいそと自分の部屋に案内する。

ともだちにシェアしよう!