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第7話
臣さん か…
映画デートだってさ、
うちの両親はいつまでも恋人気分でいいよな。
ふうっ と溜息をついて、部屋を片付ける。
朝陽は…あいつも友達んとこ行くって言ってたし…
やべぇ、瑞季と二人きりじゃん。
急にドキドキして緊張してきた。
時間ピッタリに玄関のチャイムが鳴った。
慌てて玄関のドアを開けると、そこには笑顔の瑞季が立っていた。
「お邪魔しまーす!
あれ…?涼香ママは?」
「親父と映画デートに出掛けたよ。」
「なーんだ。そっか…これ、ママに…」
差し出されたのはピンクのスプレーバラのミニブーケ。
「サンキュ!お袋喜ぶぜ。でもさぁ、今度から手ぶらで来てくれないか?
うちは気を遣う家じゃないからさ。」
「うん、でも、僕は涼香ママに喜んでもらいたいから…
高い物じゃないし…」
「気持ちだけで十分だよ。さ、上がって。」
いそいそと自分の部屋に案内する。
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