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第22話

ふっと気が付いて、目を開けると… 目の前に心配そうな日向の顔… 「あっ、気が付いた!瑞季よかったー」 ぼふっと抱きついてきてびっくりする。 「えっ、えっ、日向?ええっ?」 「瑞季…急に気を失って…俺、心臓止まるかと思った… 救急車呼ぼうかと思ったんだけど、慌ててお袋に電話して、親父の知り合いのお医者さんに往診に来てもらったんだ。 体力が落ちてたとこに風邪(こじ)らせて、菌が繁殖して高熱になったらしいんだけど、抗生物質打ってもらったから、もう大丈夫だよ。」 そういえば、身体のダルさも さっきよりマシになってるみたい。 ふぅーと一息付いて、日向が僕の髪の毛を撫でてきた。 なんだか恥ずかしくて、小さな声で 「ごめんね、ありがとう」 しか言えなかった。 日向はじっと僕を見て、 「瑞季…さっきのこと…忘れてないよな。」 さっきのこと…あっ! 「あっ、えっ、あの……うん…」 「俺はお前が好きだから。誰がなんと言おうと離れないから。忘れないで。」 「………うん。」

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