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第23話

涼香ママにもお礼の電話をしたけど 「もっと早くお医者さんに診せてあげれなくてごめんね」と逆に謝られて恐縮した。 結局、日向はそのまま泊まってくれることになり、僕は気恥ずかしいやら、照れ臭いやらでどきどきしっぱなしなのに、日向は僕の世話を焼きたがって困った。 いつも一人ぼっちの部屋に大好きな人と二人っきり。 さっきまで色んなことが辛くって泣いてたのに、急にこんなに幸せになっていいんだろうか。 やっぱり夢でした…ってことないんだろうか。 まだ熱のある頭でボンヤリ考えていると、日向に頬をうにうにと抓られた。 「瑞季、何考えてんの?」 「えっ、うーん、これって…現実かな?夢かな?って…」 「ばーか。現実に決まってんだろ。 …瑞季…確かめてみる?」 日向の整った顔が、すーっと近付いてきて…

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