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第25話

少し体調がマシになった僕は、日向と一緒に涼香ママが作ってくれたご飯を食べた。 「ねぇ、日向….僕とずっと一緒にいて、風邪移ったらどうするの? もう、大丈夫だから、お家に帰ったほうがいいんじゃない?」 「ばーか、何言ってんだよ。 大事な恋人がしんどい目に遭ってんのに、どうして放ったらかして帰れるんだよ。 移ったら移った時。 うちは親父もお袋も、そんなこと気にしないから、心配するな。」 「…大事な…恋人…?」 「!!もう、恋人だろ?付き合ってんだから!! 瑞季…自覚してよね?」 「う…うん…うれしいんだけど、なんか…めっちゃ恥ずかしい…」 うー、恥ずかしい。恋人?恋人でいいんだ。 真っ赤になって俯いてしまう。 「瑞季…大好きだよ。」 ぼふっと音が出そうなくらい顔が赤くなるのがわかった。 「ひっ、日向っ!心臓に…悪い…」 日向は、くっくっと笑うと、急に真面目な顔をして言った。 「瑞季…俺は、お前のことが大好きだ。 これから先も、ずっと。 だから…迷わずに俺に追いてきてほしい。 誰から何を言われても、俺はかまわない。 一生、お前と一緒にいたい。」 「日向…はい、よろしくお願いします…」

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