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第33話
翌日僕は、何気に爆弾発言をした大河に聞いてみた。
「ねえ、大河、昨日言ってたこと…」
「うん、ホントだよ。」
「えっ、いつから?」
「うーん、1年の夏休み中だったかな…
俺、ずっと湊のこと気になっててさ。
中学の時は普通に女の子好きだったんだよ。
でも、湊を見た途端、心臓鷲掴みにされたみたいになって、もう、一日中湊のことしか考えられなくなって。
一目惚れってあるんだよな。
お前らだってそうじゃん?
きっとさ、前世で夫婦か恋人同士だったんだよ。
もう我慢できなくなって、あいつんちに遊びに行った時に、告ったんだ。」
「断られたら、とか、今までみたいに友達付き合いできなくなったら…とか考えなかった?
僕は怖かったよ。」
「怖いに決まってるじゃんか!
でもそれ以上に俺、振り切れちゃってて、ただ想いを伝えたくて勢いで告ったんだ。
そしたら…
『俺も好きでした』ってOKもらって…
舞い上がったなぁ…
それからずっと付き合ってる。」
「そうだったんだ。
なーんか仲良いな…って思ってたんだ。」
「瑞季…余計なこと考えずに、日向に100%任せときなよ。
なんかさ…瑞季って、周りのことばっか考えて、肝心な自分の本音隠してんじゃねーか?
日向のこと好きなら、それでいいんじゃねーの?
あいつ、認めてもらえるようにするって言ってるんじゃねーのか?
もっと信じてやれよ。」
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