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第37話
日向に抱きしめられてドキドキするけど、安心して肩の力が抜けていった。
すんすんと大好きな日向の匂いを吸い込む。
そっと抱きしめ返すと頭を撫でてくれた。
多分僕は
日向の家族に優しくされる度に
キレイな女の子が日向に近付く度に
自分が『男』だと自覚する度に
これからも何かにつけて同じように、勝手に迷って泣いて、日向に呆れられては抱きしめられて
また日向に『大好き』って言うんだろうな。
そして
日向の優しい瞳に見つめられて『大好き』って言われて
その瞳を見つめ返して
ずっと一緒に歩んでいきたい。
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