37 / 229

第37話

日向に抱きしめられてドキドキするけど、安心して肩の力が抜けていった。 すんすんと大好きな日向の匂いを吸い込む。 そっと抱きしめ返すと頭を撫でてくれた。 多分僕は 日向の家族に優しくされる度に キレイな女の子が日向に近付く度に 自分が『男』だと自覚する度に これからも何かにつけて同じように、勝手に迷って泣いて、日向に呆れられては抱きしめられて また日向に『大好き』って言うんだろうな。 そして 日向の優しい瞳に見つめられて『大好き』って言われて その瞳を見つめ返して ずっと一緒に歩んでいきたい。

ともだちにシェアしよう!