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第40話

今から始まる甘い時間に、心は羞恥と期待に揺れ身体が疼きだすが、この雰囲気はやっぱり恥ずかしくて、いつまでたっても慣れない。 丁寧にシャワーを浴びて、ボディソープもしっかり泡立てると身体の隅々まで洗い、自分で後孔を解す。 この行為も自分が男から女へ変化していくようで恥ずかしくて堪らないが、日向にされるよりもまだマシだ。 それにお互いの『セーフティセックス』のために欠かせない。 だって、ここは本来『出す』ための器官だから。 万が一日向に何かあったら嫌だ。 スキンを付ければいい と思うけれど、たった数ミリの厚みが僕と日向を隔ててしまうようで、敢えて付けないでと、僕からお願いをしてあるのだ。 ただでさえ、同性であるというコンプレックスが、僕を頑なにさせている。 日向も僕も好きな柑橘系の香りに包まれて、準備が整った。 大きく深呼吸して、日向が待つベッドルームへ向かう。

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