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第62話

「…僕…日向を諦めなくてよかったって… 日向のご両親にも認めてもらって、養子にまで入れてもらえて、ステキな式まであげさせてもらえた… 僕、僕はこんなに幸せでいいのかな?」 ぐすぐすと鼻をすすりながら呟く僕に、日向は涙を舐めとりながら 「幸せでいいんだよ。 言っただろ?もっともっと幸せにしてやるって。 もう、泣くなよ。今夜は俺達の初夜だぞ? 違う啼き方させてやるから覚悟しなよ。」 最後は意地悪く言われて、押し倒されまた唇を塞がれた。 ちゅくっちゅくっ 飲み込めない唾液が口から溢れるのにも構わず、お互いの舌を絡め、歯列を 頬の内側を 上顎を愛しげに舐められて、ふるふると身体が震える。 数えきれないほど交わした行為に溺れていく。 僕の苦しげな吐息に煽られて、日向の舌の動きは生き物のように僕の口内を暴れ回る。 日向の両手が僕の胸に伸びて、きゅうっと捻られた。 赤くぷくりと尖ったそこは、長年の日向の愛撫で快感を拾い上げる場所へと変わらされていた。 んふっっ 胸の先端から背中へ電流がぴりりと走り、顎を突き出すように仰け反った。 「瑞季…やっぱりココ好きだよな… 俺も、お前のこの紅い粒、大好きだよ…」 指の腹で捏ねて摘んでは引っ張られ、爪で先端の穴を(くじ)られ、日向のいいように弄られまくったソコは、ますます赤く膨らみ彼を誘う。

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