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第63話
そこばっかり…焦れったい…
身体の奥から、じわりじわりと燻る甘い疼きが生まれてきた。
口から溢れる吐息は熱を帯び、腰が揺れ始め、勃ち上がる僕自身の先からは、とろりと愛蜜が溢れている。
物欲しそうな顔の僕に日向は
「瑞季…エッチな顔してる…かわいい…
もっと…もっと俺を感じて…もっとヤラシイ顔にしてあげるよ…」
いきなり、細く浮き出た鎖骨に軽く甘噛みをして淡い歯型を残すと、上半身から順番にキスを落としていく。
時々ぴりっと痛痒い感覚があるのは、おそらく所有の刻印を付けているのだろう。
手の指も一本一本音を立てて舐められている。
全身が残らず性感帯になったみたいに、痙攣を起こし震えが止まらない。
僕はただ、はあはあと荒い息を上げ、時折 んふっと鼻に抜ける甘い声を上げて日向のなすがままになっている。
心も身体も蕩けていって、なくなってしまいそうだった。
それでもいい。
日向を愛してるという気持ちのまま消えてしまえるのなら。
足先まで舐めた日向が、僕の股間に顔を近付け一気に僕自身を咥え込んだ。
ひゅぅっ と喉が鳴った。
無防備なソコを突然温かな口内に飲み込まれて慌てる僕を 日向は欲を含んだ目で見つめている。
日向の舌先が先端の穴を突き、溢れてくる愛蜜を吸い上げる。
くびれたところに唇を這わせ、ちゅくちゅくとワザと音を立てる。
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