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第65話
日向は慈しむような目で見つめ返すと、汗で張り付いた僕の髪の毛を撫で付け、触れるか触れないかの微妙な指遣いで身体を撫で始めた。
その指先から、溢れんばかりの愛が染み渡っていく。
「瑞季、愛してるよ。」
見つめられたまま ささやかれ、僕は堪らなくなり、禁断の台詞を口にしてしまった。
「日向…早くちょうだい。中に早く…」
瞬間、日向の目がケダモノに変わり、僕の両膝を織り込むと、晒された蕾に彼の切っ先を当てて何度か擦り付けると、一気に差し入れた。
「きゃあぁーーーぁっ」
スイッチの入った日向の灼熱の楔を打ち込まれて、僕は目を見開いて叫んでいた。
すでに解れていたソコは、突然の侵入者を拒むことなく襞を蠢かせて吸い付いた。
ナカガアツイ ヒナタガイル
ぴったりと身体を合わせ、僕をあやすように頭を撫でていた日向は
「いきなりごめん。あんまり煽んないで。今日は歯止めが効かない。
ヤバいよ、瑞季…
瑞季の中、スッゲェ絡みついてくる。きゅうきゅう吸い付いてきて離れないよ。
めちゃくちゃ気持ちイイ…
ねぇ、動いてもイイ?」
僕は涙で視界が曇った目を瞬かせて、こくりと頷いた。
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