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第69話
僕は覚悟を決めた。小悪魔発動!
「ねぇ、日向…ごめんね。
だって…さっき あんなに激しくしちゃったから、もう、僕…体力残ってないし。
身体が辛いよ。
せっかく二人の旅行なのに、明日動けなかったら後悔するから。
だって、日向いろいろ計画してくれてるんだろ?
僕だって楽しみにしてるんだよ。
だから…お願い。
今夜は朝まで、ぎゅってしてて?
で…明日の夜、また…愛して…」
小首を傾げ、必殺お目々うるうるビーム発射!
ふっと日向の顔が緩んて、僕の鼻先にキスしてきた。
「わかった。俺も…瑞季、ごめん。
負担になるのはわかってるんだけど、うれしくて愛おしくて止まんないんだよ。
それだけは、わかって?
そうだよな。明日の朝も早いし、お前が潰れたらどこにも行けないもんな…
じゃあ、ぎゅってしていいか?
瑞季、おいで。」
ふふっ、僕の勝ち。
日向は僕の手の平で転がされてるのを知らない。
日向…僕は『従順なイイ子』じゃないんだ。
あなたが思っているよりも、ずっと狡猾で策士で…あなたが僕のことを想う以上にあなたのことを想っているんだよ…
恥じらいを見せて、言われる通りに日向にぎゅっと抱きつくと、頭を撫でられ、そのまま抱き込まれて引っ付いて眠りについた。
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