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第86話
上から のしかかられて、それでも全体重をかけないように配慮されてるのがわかる。
身体中唇を舌を這わされ、もう、気がどうにかなりそうだった。
僕の身体の上を花吹雪が舞う如く、昨日付けられた以上の花びらが甘痒い痛みとともに散っていく。
胸の粒は尖りきり、少し触れただけでもそこから甘い疼きが広がりゆく。
もっと…もっと触ってほしい…
いつものように、ううん、いつも以上に摘んで、捻って、噛んで…
恥ずかしいけど、本当はもっといっぱい弄って欲しかったんだ。
強請るように胸を日向に押し付けると、わかったとばかりに吸い付いてきた。
生き物かと思うくらい、日向の舌が器用に動き、次から次へと波のように僕を翻弄していく。
僕は日向の頭を抱えて、髪の毛を手に巻きつけ撫で回し、甘えた声で啼き続ける。
突然、日向が両手で赤い粒を引っ張った。
「ああっ!?」
強烈な快感が足の先まで流れていき、僕は思わず白濁の液を放っていた。
何が…えっ、僕、射精した?
息を弾ませて目を白黒してる僕に
「瑞季…ココでイけたんだ。ビックリしたよね…ご褒美にもっとイイコトしてあげるよ。」
日向は白い液を拭い取ると、昨夜の情事が抜けきらぬ柔らかな蕾に塗り付け、中指を つぷりと差し込んだ。
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