87 / 229

第87話

片足を曲げられ露わになった蕾は、柔らかく解れ、難なく日向の指を吸い込んでいく。 昨夜も愛されたその入口は、赤く腫れ少し熱を持っていた。 んっ、んふっ、んんっ 「瑞季…お前の中、指に吸い付いて離れないよ…締め付けてくる…そんなに俺のことほしい?」 ぐり っと指を回され、ある部分に当たった時… 「いやぁっっ!」 全身に電流が流れたように背中が仰け反った。 射精感とは別の、ダイレクトな快感に支配される。 僕の身体を知り尽くした日向は、ソコを探し当てることは簡単で、擦ったり引っ掻いたり押し付けたりと、僕の反応を楽しむように愛撫を続ける。 その度にヒクつく身体を抑えることができずに、甘い声をあげ、髪を振り乱し酔いしれる僕。 屹立した僕自身は、先端からたらりと流れる愛液に ぬめぬめと光り、一度欲を吐いたにもかかわらず、腹につきそうなくらいに勃っていた。 急に日向が指を抜いた。 …えっ? 快楽に酔い、潤んだ目で日向を見る。 日向?

ともだちにシェアしよう!