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第100話
休み明け、日向も僕もお土産の大きな荷物を抱えてそれぞれ出社した。
「おはようございます!
わざわざお時間を割いて下さって、式にもご出席いただきありがとうございました。おまけにお忙しい時にお休みいただきありがとうございました。これ、お土産です。」
「おはよう。いいお式だったね。
お帰り。わざわざすまないね。ありがとう、遠慮なくいただくよ。のんびりできたかい?
しばらくは慌ただしいと思うけど、身体には十分気を付けてね。」
「はい、ありがとうございます!」
お世話になった片岡課長に挨拶を済ませて、課内のみんなにお土産を配った。
甘党の峰君には、定番のチョコレートたっぷりのバームクーヘンを。
「峰君、忙しいのに式にも出席してもらって、ありがとうございました。
これ、お土産…」
「おっ、ありがとう!気を遣わせてごめんね。
どう?楽しかった?」
「うん!とっても。」
「よかったぁ。後で写真見せてくれる?」
「うん!じゃあ昼休みに…」
二人でこそこそと話していると
「坂本…じゃなかった、西條君!人事の高木部長が呼んでますよ!
片岡課長!課長も同行してほしいって。」
何だろう?
課長を見ると、怪訝な顔をしている。
「何かわからないけど、行ってこようか。」
「はい。」
不安な気持ちになりながらも課長の後をついて行った。
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