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第126話
「ちょっとぉ、日向っ!待ってって!
ここ、他人様のお家だよっ?一緒にって、ちょっと、止めてよっ!」
「なんで?夫夫 なんだからいいじゃん?
なんで嫌がるの?」
「『なんで』って…そんな…恥ずかしいに決まってるじゃないかっ!」
「はいはい。わかりましたっと…はい、瑞季、手をどかして…ん、いい子。はい、次こっち…よくできました!」
日向は暴れる僕を軽く宥め、手際よく服を脱がせて、曝け出されたところからキスを落としていき、あっという間に素っ裸にされた。
むぅーっとむくれる僕の頬をぷにぷにと掴んで、ニヤリと笑った。
「美味い酒とツマミが待ってるよぉー!」
この、暴君めっ!
ジト目で睨み返しても一向に意に介さず、ザッとシャワーを流すと僕の身体をイヤらしい手つきで洗い始めた。
ヤバい…身体中がぞわぞわして、中心に熱が溜まってくる。
「ちょっと…自分で洗うから…止めて…」
「だって、瑞季かわい過ぎる…ココも『止めて』って言うわりには大っきくなってるなぁ。
このままだと辛いから、軽く抜いてあげるね。」
そう言うと、自分のものと一緒に握り込んで擦り始めた。
「声…我慢して…響いちゃうから…ね…」
びくんと背中が反り返った。本格的にマズい。
シャワーに打たれながら、日向の大きな手で擦られ、触れ合うお互いの屹立したものが刺激し合う。
慌てて両手で自分の口を塞ぐが、指の隙間から、あふっ、ふっ と甘い声が漏れ出している。
ダメ…あっ、キモチイイ…もっと…あっ、ダメ…
相反する心がせめぎ合い…快楽が…勝った。
腰を揺らし『早くイかせて…』と日向の耳元でささやくと、そのスピードはますます早くなり、僕達は…果てた。
「瑞季、みーずーきー、ごめんねって。」
自分達が汚してしまった風呂場の掃除を済ませた僕は、日向を置き去りにして真っ赤な顔のまま無言の対抗を続けて、リビングへ戻った。
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