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第128話
思う存分食い散らかして騒いだ挙句に、きっちりとベッドメイクされた部屋へ通された。
あぁ、申し訳ないなぁ…
「はぁーっ、美味しかったぁ…楽しかった…もう、動けない…
こんなにしてもらって何だか迷惑かけちゃった…」
ベッドに仰向けに倒れこんだ僕の上に、日向がのしかかってきて、甘い声でささやいた。
「瑞季…腹ごなしの運動…するか?」
「ふえっ!?何?」
「だ・か・ら…セックス…しよ?」
「ばかっ!バカなの?日向!ここ、五十嵐さんち!ダメ!絶対にダメ!!
僕はイヤだからねっ!さっきだって、お風呂でヤラシイことしてきたじゃんか!
もし、何かしてきたら…一か月間エッチなしだからねっ!」
ぷんぷんに膨れて突っかかって、ぐいぐいと肩を押して撥ね付けると
「…わかったよっ…わかったってば。…じゃあ、抱きしめて寝る。」
日向は少し拗ねた様子で布団に潜り込むと、僕を後ろから抱きしめてきた。
そしてその手で胸から腰、お腹や太腿をするりするりと撫で上げていく。
胸の粒や中心の際どい部分は、触れるか触れないかのタッチで、その度にぴくりと反応してる僕は、感じないように必死だった。
あまりにしつこい触り方に堪りかねた僕は
「日向、しつこい。僕、帰る」
起き上がって着替えようとすると
「ごめん、瑞季。もうしないから…」
と布団に引きずり込まれ、また後ろから抱きしめられた。
今度は大人しく、じっとしている日向に、ちょっと安心してそのまま身体を預けると、アルコールが入って蕩けきった僕はすぐに夢の中へ誘 われていった。
もともとそんなに強くないのに、楽しくって調子に乗って飲み過ぎてしまったようだ。
夢の中で、日向が何度も『愛してる』と言っていたような、それに何だか身体中気持ちよくて、くんくん啼いていたような気はするのだが…そんな夢を見るなんて、僕は欲求不満なのか?
すっかり寝入った僕の身体を日向が思う存分に弄り倒していたのを僕は知らない…
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