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第129話
翌日、やけに機嫌のいい日向に起こされて、自分の家ではないことに気付いて、慌てて飛び起きた。
「「おはようございます。ありがとうございました!」」
「おはようございます!よく休めたかな?」
「ひなくん、みーくん、おはようございます!
おとまりしたの?
ごはんたべよう?しょうのごはん、おいしいよ!」
「ええ、ぐっすりと。ありがとう!
おっ、凛ちゃん、おはよう!
早速俺達にあだ名付けてくれたんだね?
『ひな君』かぁ、かわいくていいな。
『みー君』、お前も呼んでくれよ。」
「凛ちゃん、おはよう!もう…なんか恥ずかしいなぁ…お前には呼ばないよ!
智君、甘えてすみません。のんびりさせてもらいました。
あ、翔さんはもうお仕事ですか?」
「うん。ご機嫌で行ったよ。
お二人によろしく、ごゆっくりって。
さあ、どうぞ!召し上がれ!」
「うわー、旅館みたいだねぇ。これも美味そうだ。
遠慮なく…「「いっただきまーす!」」
また賑やかしくテーブルを囲んで美味しくいただく。昨日とは違う完全なる和食。
「「美味しーい!!」」
「よかった。翔も喜ぶよ。」
和やかに食事を済ませると、
「本当に楽しかった!飲み食い散らかした挙句、図々しくお泊まりまでしてしまって…
すみません!でも、すごくうれしかったです!
翔にどうぞよろしくお伝え下さい!
今度はぜひうちに。
翔みたいな料理は出せないけど、ゆっくりしてもらいますよ!」
「本当にお世話になりに来たみたいで…
ありがとうございました!
翔さんにどうぞよろしくお伝え下さい。
凛ちゃん、今度はうちにおいでね。」
一緒に片付けを済ませた後、名残惜しく別れた。
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