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第153話

全部見られてる ヒクつく蕾も、物欲しげに濡れて揺れる僕自身も 視線で犯されている 「瑞季…」 いきなり耳元で名前を呼ばれ、僕は呆気なくその声だけでイってしまった。 恥ずかしさで居たたまれなくなって、ふるふる震える。 溢れる涙はタオル地の紐に全て吸い取られた。 ひくっ、ひくっ しゃくり上げる僕を日向はそっと抱きしめてきた。 そして頭を撫でると、指先だけで全身をなぞり始めた。 擽ったくて身を捩り逃げようとするけれど、縛った両手首を頭の上で拘束されて動けない。 頬を触っていたかと思うと腰に移動し、次は首筋へと指は履い、どこを嬲られるかわからない。 尖り切った胸の粒は殊更弄られた。 熱い吐息が我慢しても口から零れて止まらない。 上気する肌の熱はきっと日向の指先に届いているはず。 全身を隈なく触った指はそれでは満足していなかったようだ。 両膝の裏を折られ、慣れた硬い感触が後口に当たった。 あっ、クルっ くぷんと捻じ込まれた楔はぐいぐいと奥まで辿り着いた。 思わず反り返る背中を掬われ引っ張られた身体は宙に浮き、太く大きなものが最奥まで入ってきた。 ああっ 日向の息が顔にかかり、日向の膝の上に座らされたのだと悟った。 両手はそのまま日向の首の後ろに回され、解けかけた目の紐は軽く締め直された。

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