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第158話
とく とく とく
何の音だろう…それに、温かい…
徐々に戻る意識と目の前の裸…日向っ!?
日向の胸に抱き寄せられて眠っていた。
一気に目が覚めてオロオロする。
そっと顔を上げると、静かに日向が眠っている。
うわー、彫刻みたいな顔。長い睫毛。
あの音は日向の心臓の音だったんだね。
身体は…全身痛い。動けない。
仕方ない、自分がやらかしたんだから。挑発して乱れて抱かれたのは僕。
連日のエッチは半端なく辛い。明日仕事に行けるだろうか…いや、行かねばっ!
あれやこれや考えていると、日向の体が震え出して、笑い声が聞こえた。
「くっくっく…あー、我慢できないっ。
何朝から百面相してんの?面白すぎる…」
「…日向っ!見てたの?起きてたの?ヒドイよっ!」
「はいはい、膨れない。おはよう、瑞季。
身体どう?」
「全身痛いっ。起きれない…もう、やだ。」
「ごめん、毎日…お前がかわいすぎるのがいけないんだぞ。
人のこと散々煽りやがって。」
「うっ…煽ったわけじゃないけど。」
「あれは完全にそうだよっ。かわいくって、エロくって、乱れっぷりが、ぶふっ、もごもご」
「日向っ!それ以上言わないでっ!思い出すと恥ずかしいからっ!!」
日向の口を両手で押さえて塞いだ。
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