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第173話
「さあ、西條君!問題解決よっ。
うちの女性陣が君が辞めなくても済むように、皆んなで知恵を絞って考えてくれて、仕事を細分化してくれたの。
先程の説明の通り、週一での出社はお願いするわね。
君じゃなきゃできないものとかあるし。
後は、メールとFAXと電話で。
君と会社のパソコン繋げちゃうから、業務にはほとんど差し障りはないと思うわ。
その辺は、ほら、セミプロの明音 ちゃんがちゃんとしてくれるから。
お給料の件は、他の子達との兼ね合いもあるし、申し訳ないけど一割減で了承してもらえるかしら?
…部長、社長と掛け合ってくれたらしいわ。
本人もさっき言ってたけど、この間のこと、反省してたみたいよ。
それを聞いて、私もやっと溜飲が下がったわ。
お義母様のこと…私達では理解できないこともあるかもしれない。でも、私達はいつでも君の味方だから。それは忘れないでね。」
…視界が霞んで…僕はその場にしゃがみ込んでしまった。
嗚咽が止まらない僕の背中を、まーちゃん課長が優しく撫でてくれる。
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