その週末に僕達はお義父さんと涼香ママの元へ向かった。 一体何を言い出すのかと訝しげなお義父さんと涼香ママに畏まって話を切り出す。 「お義父さんと涼香ママにお願いがあって来ました。 あの…この家で涼香ママのお世話をさせていただきたいんです！ 会社の理解を得て、週イチの出社の他は在宅勤務ができることになりました。 日向と話し合って僕らなりに考えて…僕はヘルパーの資格も取りました。 お家でやりたいこともたくさんあるだろうし、できるだけここで過ごせたらなって。」 「瑞季君、ちょっと待ってくれ。ありがたい話だけれど、それでは仕事に支障をきたすだろう？」 「それは大丈夫です。 事情を知った会社側が、今後増えていくであろう介護のモデルケースとして認定してくれて、沢山の人の協力を得て、在宅の仕事を回してくれるようになってます。 電話とFAXとメールとでやり取りをしますから。 あとは、お義父さんと涼香ママの了解を頂くだけなんです。 お願いします！ 僕は男ですし、気も効かないし、涼香ママが不自由に感じることもあると思います。 でも、僕は、今 僕にできることを精一杯させてほしいんです！ ワガママだと思いますけどお願いしますっ！」